2024年 4月 18日 (木)

フジロックは開催、イナズマロックは中止...大規模イベント、感染リスクに割れる判断

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   新潟県湯沢町で、8月20日(2021年)から3日間の日程で音楽フェスのフジロックが開催された。

   開催前日に新潟大学小児科学教室が「新潟の病院はどこも限界ですので、今からでも参加やめたほうがいいでしょう」とツイートする中での開催で、例年、約10万人が訪れるが、今年は観客数を半数以下に絞ったうえ、会場内の飲酒は禁止でマスクは常時着用、さらに事前の抗原検査なども求められた。多くの観客はルールを守っていたが、中にはあごマスクやノーマスク、禁止されているアルコールを飲みながら歩く姿も。

   緊急事態宣言が拡大する中、大規模イベントは今後どうするべきか。9月18日、19日に滋賀県で開催予定だったイナズマロックフェスが中止となったほか、三重県は9月開催予定の国体を中止。甲子園で開催中の高校野球選手権大会は応援参加者の範囲を縮小するなど、中止や縮小の動きも出ている。

  • 開催中止を告知するイナズマロックフェスの公式サイト
    開催中止を告知するイナズマロックフェスの公式サイト
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英国サッカー、マスクなし飲食可「実証実験」で6400人が感染

   大規模イベントでのコロナ感染について、英国政府は20日に実証事件の調査結果を発表した。今年6月から7月にかけてイギリスで開催されたサッカーヨーロッパ選手権は感染の実態を調べるため、マスク義務なし、飲酒可、ワクチン接種または陰性証明という条件で開催された。その結果、8試合で観客35万人のうち6400人が感染。現地メディアは「コロナウイルスのスプレッダーイベントだった」「イギリスの公衆衛生に大きなリスクをもたらした」と報じている。

   一方、ほぼ同じ条件で開催されたテニスのウインブルドン選手権では観客30万人のうち感染者は600人。サッカー欧州選手権では、バーの周辺に群衆ができたり、観客が密状態で叫んだり熱唱したりしていて、観戦スタイルの違いが影響を及ぼしたとみられている。

   西岡孝洋アナウンサー「我々も『本当に大丈夫なのか』と話していたが、その結果が出ました」

   後藤礼司医師(愛知医科大学)「複合的な要因がからんでいるが、ノーガードで打ち合うとこれだけの感染者が出る」

   橋下徹(弁護士)「これはいい実証実験だった。ウインブルドンのやり方だったらこのくらい。欧州選手権は『あれはダメでしょ』と。データを取ろうと思ったらいろんな失敗含めて実証実験やるしかない。日本が足りないのはこういう実証実験。宇宙開発も失敗の連続だが、いいデータが取れて前に進んでいる。フジロックも本来だったら政府が関与して、参加者を全員登録して感染状況を調べる実証実験をやるチャンスだった」

   小原ブラス(コラムニスト)「フィギアスケートのショーでは、絶対に声を出さないとルールを決めて、みんな手を叩くだけだった。日本はいい意味で同調圧力があるので、日本でどう広まるのか実証実験が必要。イギリスの実験が本当の意味で失敗かどうかは、重症者数も見る必要がある」

(みっちゃん)

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