2024年 4月 16日 (火)

コロナ陽性クレーマーの恐怖 「診療費返せ」「判定取り下げろ」

玉川徹「刑事告発してもいい」

   同クリニックには、「陽性を取り下げてくれ」という患者も来たという。PCR検査で陽性と診断された30代男性が検査の1週間後に電話をかけてきて、「別の医療機関で検査したら陰性判定だった。保健所からは1つ目の陽性判定を取り下げたら陰性になると言われた」として陽性判定取り下げを求めたという。

   院長が取り下げはできないと説明したが、男性は脅すような口調で「裏で何をやっているかわからない。取り下げなかったら感染症になったことでの経済的損失を補償してくれるのか。もう二度と行かない」と捨て台詞を言ったという。

   第5波で患者が急増していることに加えて陽性患者とのトラブルのストレスで眠れない日々が続いているという北村院長は「正直、やってられないという思い。こっちは本当に......、うん、あの......す、すいません」と涙で声を詰まらせた。

   スポーツキャスターの長嶋一茂は「院長は患者を救いたいという思いでやっているのだと思う。そんな中で理不尽な来客があって対応に追われている。警察が民事不介入と言うのはわからないではないが、この映像を見ると業務妨害にも見える。ここは対応してもらいたかった」と指摘。

   テレビ朝日コメンテーターの玉川徹は「悪いのは明らかにクレームに来た患者ではあるけれど、警察もこれは威力業務妨害だと判断してもよかったのではないか。陽性者にクリニックを占拠されたとしたら金銭トラブルではないともいえる。お金を無理やり返させてもいるし、院長は刑事告発してもいいと思う。告発しないと、大変な医療がさらに進まなくなる。場合によっては恐喝にもなるかもしれない」とコメントした。

(バルバス)

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