空港への移動途中に爆発 アフガン脱出邦人が「あさチャン!」に語った緊迫場面

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   政権崩壊後の混乱が続くアフガニスタンから、自衛隊機でただ一人脱出した日本人、安田浩美さん(57)が、退避した翌日に「あさチャン!」のインタビューに応じた。30日(2021年8月)の「あさチャン!」が伝えた。

   テロ攻撃を警戒する米軍は日本時間の昨夜、無人機で首都カブール市内を攻撃、爆発物を積んだとみられる車両を爆破した。米軍は「民間人の被害は確認されていない」としているが、AP通信は、アフガニスタン当局者の話として、「子ども3人が死亡した」。

  • 番組サイトより
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「国際社会が手を差し伸べて介入してくれないと...」

   安井さんは現地で事業をしながら、共同通信の通信員を務めていた。自身や家族の安全を守るため、音声だけのインタビューだった。

   カブール空港付近では26日に発生した「自爆テロ」で、米軍兵士13人とアフガニスタン人169人が死んだ。犯行声明を出したイスラム国に対し、バイデン大統領は「われわれは許さないし、忘れない。追いつめて代償を払わせる」。計画立案者を無人機で攻撃、2人を殺害した、と明らかにした。日本政府は27日、日本人女性1人と政府に関係する仕事に従事してきたアフガニスタン人合わせて15人をパキスタンに退避させた。

   安井さんは言う。「アフガンの人たちとみんな一緒に退避することになっていて、私は大使館の人たちとバスに乗って待っていた」。一部の人が遅れたため一時待機後に出発したが、空港への途中で爆発が起きた。身動きが取れなくなり、いったん帰宅した。「今から思えば、その人が遅れてきたから、爆発のタイミングに私たちのバスが遭遇しなかったのかもしれない」。一方で、「タリバンが爆発(テロ)の後、アフガン人の出国を許可しなくなった。あの爆発さえなかったら、と思います」。

   安井さんにはアフガニスタン人の夫がいたが、テロのために夫の退避ができなくなった。安井さんは一人で退避することを決断した。「一瞬、二人とも出るのをやめようかと思った。でも、あそこの家には外国人と結婚したアフガン人がいると、標的になってしまう。残念でしたが、どうしようもなかった」。「本当にもう、地獄への滑走路ですよね。飛行機にしがみついて。死ぬじゃないですか。そこまでして、いたくないと思う国民の思いをくんでもらって、国際社会が手を差し伸べて介入してくれないと、この国は本当にダメになってしまう」

   コメンテーターの堤伸輔・フォーサイト元編集長「もともと米軍のドローン攻撃はアフガンの国民感情を逆なでしていた。テロとは何の関係もない人が巻き込まれた。米軍の報復でアフガン全体の対米感情が悪化することも考えられる。簡単な問題ではない」

(栄)

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