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コロナ疲れの私たちと「リンク」 片桐はいり演じる主人公の「疲れ」

   <水ドラ25「東京放置食堂」(テレビ東京系)> 不思議なドラマがスタートした。片桐はいり主演「東京放置食堂」。なんとも不思議なタイトルは、原案のスマホゲームアプリ「放置少女~百花繚乱の萌姫たち~」から、とあるが、今のところ、関連性はよくわからない。片桐はいりが萌姫ということでもなさそうだ。

   ドラマは、東京から南に120キロ離れたところにある大島が舞台。人を裁くことに疲れて東京からやってきた元裁判官・真野日出子が片桐の役どころ。島では「ヒデさん」と呼ばれ、小宮山渚(工藤綾乃)が祖父から譲り受けた居酒屋「風待屋」を手伝っている。

  • テレビ東京の「東京放置食堂」番組サイトより
    テレビ東京の「東京放置食堂」番組サイトより
  • テレビ東京の「東京放置食堂」番組サイトより

「説教」を受けスッキリと...

   カウンターだけの店は、タクシー運転手の南奈一平(与座よしあき)や、漁師の西浦辰彦(梅垣義明)ら常連客がいて、大島の人たちの憩いの場になっている様子。

   第1話(2021年9月15日深夜枠・16日未明)は、ヒデさんを訪ねて、東京から有名IT企業のCEO水科(近藤公園)がやってくる話。社内の人間がみんなイエスマンで自分に意見するものがいないと行き詰った水科が、以前、新幹線の中で、無断でリクライニングを倒し、携帯電話で、大声で喋っていたところ、後ろの席に座っていたヒデさんに叱られたことを思い出し、彼女の居場所を突き止め、大島までやってきた、と。

   結局、水科は、ヒデさんに「風待屋」の氷室に連れ出され、「部下の誕生日を知ってるか?趣味を知ってるか?」と、CEOという立場にふんぞり帰って威張っているだけではダメ、人間として従業員とも接しなくては、などと説教され、翌朝、スッキリとして東京に帰って行く。

   30分のドラマなので、いろいろ食い足りない部分もあるが、東京から高速船で1時間半強ほどの「大島」の良さはきちんと伝わってくる。大島名物「くさや」もどんな味がするのか、興味津々。毎回、やってくるゲストも楽しみ。「氷室」でのヒデさんの説教は毎回のお約束か!?

   コロナ疲れの私たちと、人を裁くことに疲れた「ヒデさん」がリンクする。「大島」に聖地巡礼してみようかしらん。

(子守熊)