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観光費用「0円→10万円」の人も 「11月のぶり返し」も視野に

   東京都のきのう10日(2021年10月)の新型コロナウイルス感染者は60人。9日は82人と2日連続で今年最低を記録した。緊急事態宣言も解除されて10日経ったが、感染と経済のバランス上、今後の暮らしをどうすべきか。「めざまし8」が特集した。

   経済への影響はどうか?繁華街などへ繰り出した人たちが使うお金はどれだけ増えたのか。土曜日の仕事が終わってから新人の歓迎会をしたという会社員(50代)は、「(宣言中は)外食NGで、財布の中身は千円だけ。解禁して3万円入ってます。少しはめ外しちゃおうかな、って気持ちはあります」。久しぶりに孫と浅草に遊びにきて人力車を楽しんだ千葉県在住の女性(70代)は、「観光費用は0円だったのが10万円。自粛で4、5カ月来られなかったから。11月にぶり返したらまたどこへもいけなくなる」。一方で、せんべい店の「壱番屋」主人は「1週間で2000枚ほど焼いていたせんべいが、解除後は6000枚に増えた」。上野の海産物店では、3万円だった売り上げが解除後は、6~7万円に増えた。

  • 人の流れが活発化
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橋下徹「今活動しなければ、いつ活動するんですかね」

   ただ、東京・池袋の公園で土曜日にあった炊き出しには、約390人の行列ができた。30代の女性派遣社員は、「週5日とか入っていた仕事が、コロナ禍で週1とか週2とか、1カ月なかったことも。(宣言解除されても)全然変わっていないですね」。

   一方で、アジアで最も高い83%がワクチンを接種済のシンガポール(人口約545万人)では、9日現在の感染者数は過去最多の3703人を記録、死者は11人だった。他方、やはり接種率が8割を越えた(84%)ポルトガル(人口約1029万人)では、感染者数が激減。9日現在で感染者が704人、死者は7人だった。ポルトガルは接種率が世界一で、バーやクラブでのアルコール販売や野外での飲酒制限を、今月1日から段階的に撤廃している。

   ワクチン接種が8割を越えた両国の感染者の違いについて、WHO元上級顧問の渋谷健司氏は「シンガポールは、徹底的に検査をして、今まで見つけていなかった無症状者をあぶりだしているため」。日本の接種率(2回)は63.1%(8日公表)。10日の全国の感染者は553人、死者は10人。これまでの感染者最高は8月20日の2万5876人で死者は215人(5月18日)だった。

   コメンテーターの橋下徹「感染者が60人というのは、1300万都市の東京から考えればゼロに等しい。自粛してきた人が今活動しなければ、いつ活動するんですかね」。

(栄)