2024年 4月 25日 (木)

もはや「嫌がらせ」「ごね得」にしか見えない小室圭母の元婚約者!この期に及んでまだ愚痴と泣き言――ほか9編

甲府「夫婦殺害・放火」少年―いくら凶悪でも実名報道する必要があるか?「週刊新潮」行き過ぎ

   10月12日(2021年)に甲府市逢沢にある家で、夫婦2人が殺され放火された事件が発生した。中学3年の次女と高校3年の長女は難を免れたが、逮捕されたのは19歳の少年で、長女と同じ高校で、彼女に好意を寄せていたといわれる。犯人は現場から逃げたが、その後、駐在所に現れ、無人だったため警察署に電話をかけ、泣きながら「人を殺してしまった」といったそうだ。

   こうした事件でよくあるが、少年は「授業が終わったら速攻で帰る。ザ・優等生です」(同級生=週刊新潮)。授業を休むこともなく、口数は少なかったが、なり手がいなかったとはいえ、生徒会長だった。先の長女には熱心で、ティファニーのアクセサリーを一方的に送り付け、あまりしつこいのでLINEをブロックされてしまったという。彼女に横恋慕し、つれなくされたことが今回の事件を起こす動機になったのだろうか。  週刊文春もこの事件を扱っているが、こちらは19歳ということで匿名だが、新潮は、取り調べに少年は、「家に侵入したのが見つかれば、家族全員を殺そうと思っていた」と供述していることから、残虐極まりない犯行だとして実名報道している。

   新潮は、今年5月に改正された少年法では18、19歳を「特定少年」と規定し、起訴された場合は実名報道も可能になるからという理由も挙げている。たしかに犯行は許しがたいが、少年法を破ってまで実名報道するのは行き過ぎではないかと、私は考える。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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