「電車に刃物男」からどう身を守る? 梅原淳氏「イヤホンをしていると...」

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   「電車で刃物を持っている男がいる」との通報がきっかけで騒ぎになる事案が先週、首都圏で続発した。車内に防犯カメラを増設するのか、乗客の手荷物チェックを徹底するのか、いや、プライバシーはどうする? 8日(2021年11月)の「めざまし8」では、コメンテーターらの意見が交錯した。

  • 電車内でいかに安全を確保するか(画像はイメージ)
    電車内でいかに安全を確保するか(画像はイメージ)
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「めざまし8」スタジオ陣が交わした意見

   7日午前0時ころ。埼玉県のJR南浦和駅に京浜東北線が停まった。ドアが開くと警察官が数人入ってきた。「110番で、刃物を持った人が電車に乗っています、と通報があった。そういう不審な人物を、見かけた方がいらっしゃったら教えていただきたい」。車内はすいていたが、座席の乗客に緊張が走った。車内アナウンスが流れた。「お客さまにお知らせいたします。ただいま安全確認を---」。乗り合わせた人は、「これはもうただ事じゃないなと思って。警察官が、刃物をもっている人、といった瞬間に周りの人は動揺した」。京浜東北線は最大で27分遅れた。

   6日午前8時半ころ、東京都江東区の東西線門前仲町駅。駅アナウンスがホームに響いた。「車内で安全確認をおこなっているため、全線運転を見合わせております」。乗客は言う。「3、4人の若い男性が、やばいやばい、ナイフ持っている人がいる。とか言いながら、目の前を駆け抜けていった」。車内で、男が千枚通しのような工具を取り出して、騒ぎになった。男はマスクをしておらず、近くにいた男女に、何か言われているかと思い腹を立てた。警視庁は50代の自称電気工の男を暴力行為等処罰法違反の疑いで逮捕した。

   4日の東京・東急大井町線二子玉川駅ホーム。夕方の5時20分ころ、多数の乗客らが一斉に走り、逃げ惑った。何が起きたのか。番組スタッフが当時、ホームにいた人に聞くと、「男が叫びながら自分のカバンを、床とかドアに叩きつけて騒いでいて、まともな状態ではないように見受けられた」。恐怖を感じた乗客が逃げ出したのをきっかけに、雪崩を打ったように他の乗客も逃げ出した。車内で身を守るにはどうしたらいいのか。

   鉄道ジャーナリストの梅原淳氏は「イヤホンをしていると気づきにくいから、公共の場ではしない方がいい。(鉄道会社は)すぐに電車を止めて避難させるしかない。密室を開放するしかない」。タレントのカズレーザー「ラッシュ時だと逃げ場がない」。

   橋下徹・元大阪府知事「結局は、リスク評価の(バランスの)話。事件を防ごうとすれば、手荷物検査を全員やるとか、監視カメラつけるとかになるが、一方で利便性とプライバシーをどこまで守るか」「ただ仕事がうまくいかずに自暴自棄になっていたとするならば、こうした孤立、孤独に追い込まれている人を社会がサポートできる対策を進める必要がある」

(栄)

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