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満票MVP大谷、生中継で見せた冷静さに尾木直樹氏「もっとはしゃぐかと...」

   米メジャーリーグのエンゼルスの大谷翔平選手(27)が日本時間のきょう19日(2021年11月)朝、ア・リーグのMVPに満票で選出された。「めざまし8」は、大谷選手の地元である岩手・奥州市の市役所と、エンゼルスの本拠地である米アナハイムのスタジアム前のスポーツバーを生中継でつなぎながら、今か今かとその瞬間を待った。

  • 大谷翔平のMVPを伝えるMLB公式サイト
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「少年の心をもったままメジャートップ、信じられないこと」

   発表時間は当初午前8時半すぎとみられていたのだが、なかなか発表されず、スタジオでは今シーズンの活躍を数字で振り返ったりコメンテーターに話を振ったりと、時間つなぎに苦慮していた。全米野球記者協会の投票によって決まるMVPを「満票で取れるか」でスタジオが盛り上がるなか、MCの谷原章介に「取れますかね」と聞かれたスポーツライターの小林信也氏は「90%。満票なんて欲は出さない方がいい。(ライバルのゲレーロ選手らの地元である)トロントの記者も投票するわけですから」と冷静だった。

   大谷受賞の速報が入ってきたのは午前8時48分。小林氏がしゃべっている間に、「速報 大谷翔平MVP獲得 日本人史上初"満票獲得"快挙」とテロップが流れた。「おめでとうございます。満票ですね」とMCの永島優美。「おー、すごいね。すばらしいね。満票!」と谷原も興奮していた。

   大谷選手は他のMVP候補同様、リモートで米のテレビ番組に出演しながらその瞬間を待った。白のTシャツに紺のジャケット姿で、バックは何もない白い壁というシンプルなスタイル。発表された瞬間は、笑顔を見せることなく、数回うなずいた。感想を求められると「とても嬉しい。投票してくれた記者のみなさん、チームメイト、監督、コーチ、ファンのみなさん、トレーナー、手術をしてくれたお医者さんのみなさん、支えてくれたみなさんに感謝しています」「(MVPを)取りたいなとは思っていた」などと日本語で話し、専属通訳の水原一平氏が英語で伝えた。米テレビの司会者に「ショウヘイ、言っただろ。おめでとう」と声をかけられても少し口角を上げて微笑んだ程度で、終始落ち着いた様子だった。

   満票での獲得を90%と予想していた小林氏は「もしかしたらアメリカ人にも嫉妬する人がいるかなと思っていましたが、いませんでしたね。それだけ大谷選手の活躍は本当にみんなを感激させてくれたということ。アメリカはデータ分析がすごい。来シーズンはいろんな形で弱点をついてくると思いますが、大谷選手はそれを楽しんでやってくれるでしょう」と話した。

   尾木直樹(教育評論家)「大谷選手はもっとはしゃぐかと思ったけど、冷静でしたね」

   小林氏「大谷選手がこのような少年の心を持ったままメジャーまで行ったというのは信じられないこと。ギューギューした日本の野球の中で大谷選手がどうやって伸びやかに育ってきたのか、野球の仕事に携わる僕らはもう一度このことを見直していきたいですね」

(キャンディ)