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玉川徹「仕組み臭がプンプン」 彭帥選手「ずっと自由」と答えたが...

   中国共産党の元最高幹部に性的関係を強要されたと告白したテニスの彭帥(ほう・すい)選手(35)が、シンガポール聯合早報のインタビューを受け、「誰かから性的暴行を受けたと言ったり書いたりした覚えはない」と答えた映像が公開されたが、神田外語大の興梠一郎教授は、「言葉がとぎれとぎれで、段取り的な発言が多く、表情が硬い」など3つの違和感を挙げていることを、21日(2021年12月)の「モーニングショー」が伝えた。

   彭帥さんは以前、中国のSNSに流れたツイッターに「中国の前副首相から性的関係を強要された」という趣旨の投稿を行い、張高麗・前副首相と不倫関係にあったことを告白していた。騒動後初めて、海外メディアの取材に応じた。「まず一つは強調したい。とても重要です。私は、性的暴行を受けた、と言ったり、書いたりしたことは一切ありません」。

  • 中国の女子テニス選手問題に注目が集まっている
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「海外メディア」の正体

   記者「自由に出入りしてますか?監視されていますか?」、彭帥「なぜ監視されるのですか。ずっと自由ですよ」。同じ日に撮影された映像では、元NBAのバスケットボールの姚明(よう・めい)選手とマスクなしで会話する姿が映っている。これらの映像については、中国人が「強制的に顔を出している」とか、「これは仕組まれた取材だ」などと書き込みをしている。冒頭の場面では、記者「少しお時間大丈夫ですか?先ほど姚明さんと楽しくお話ししていたようですが、きょうは、なぜここに来たのでしょうか?」、彭帥「動画をとっているんですか。はい、こんにちは」などと話していた。

   これに対し、興梠一郎教授は、(1)「表情が硬い」ほか、(2)インタビューをしたシンガポール聯合早報は中国に近いメディアで、インタビューした記者は中国本土出身のようななまりがある、(3)バスケットの姚明選手を一緒に映したのは、世界的に知名度が高いアスリートを登場させることで、信ぴょう性を高めたのだろうが、彼は当局に近い、などの違和感をあげている。

   世界女子テニス協会は、「重大な懸念の解消にはつながっていない」として、全面調査を求める声明を出した。

   コメンテーターの菊間千乃(弁護士、元アナウンサー)は「出て安心、じゃなくて、出れば出るほど、大丈夫なんだろうか、心配になってしまう。世界中のマスコミが彼女のインタビューをとりたいと思っている時に、彼女は顔を隠したりするだろうに。最初から仕組まれている感じがする」

   玉川徹(テレビ朝日社員)「仕組み臭がプンプンしますよね。直撃ってこうはならない」。

(栄)