J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

内密出産、法制化に賛成?反対? 倉田大誠アナ、「大きな問題」も指摘

   「母親が病院だけに身元を明かし出産できる『内密出産』。その受け入れを独自に表明している熊本市の慈恵病院は、去年11月に西日本に住む10代の女性から『名前などを明かさず出産したい』と相談があり、去年12月に仮名のまま出産したと明らかにしました」と倉田大誠・情報キャスター(アナウンサー)。5日(2021年1月)の「めざまし8」で、内密出産の法制化の可能性はあるのか否かが話題になった。

  • 子供の命を守るために…(写真はイメージ)
    子供の命を守るために…(写真はイメージ)
  • 子供の命を守るために…(写真はイメージ)

相談員1人のみに身元を明かした

   病院側によると、出産後の母親に『赤ちゃんに身元が分かるものを残してほしい』と話すと、母親は保険証などのコピーを渡して相談員1人のみに身元を明かしたという。母親は赤ちゃんを残して退院したものの、「1カ月以内に会いに来たい」と話していて、赤ちゃんの出生届けはまだ出されていないそうだ。

   内密出産は日本では法制化されておらず、熊本市はたびたび実施を控えるよう要請しているという。同病院の蓮田健理事長は会見で、「1カ月してなお(内密出産の)方針が変更されなければ、私たちも次に動き出さないといけない」と話した。

   今回の件について熊本市は「病院と連携をとって母子にとって最善の方法を考え応援していきたい」としている。

   倉田キャスター「母の命、そして子の命を守るために支援の体制が必要だと思いますが、法制化に向けてのきっかけになるのでしょうか」

   若狭勝(弁護士)「子の命は大事ですから、こういうことを特例として認めるのは良いが、この件があったからといってただちに法律化される可能性は低い。ただ、こういうような案件が全国的に色々なところで起きてくれば、その時は法制化の道が出てくると思います」

   倉田キャスター「お母さんの名前が匿名となると、子どもにとっては出自を知る権利もかなわなくなってしまう。その辺りをどう捉えていくかということも大きな問題になりそうです」

(ピノコ)