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「自称サバサバ女」の実態と本音 加藤浩次「イラっとするかどうか...」

   今、ネットで話題となっている「自サバ女」。「私サバサバしてるからさー」と性格を自称する女性のことで、2020年11月から配信が開始された電子コミック「ワタシってサバサバしてるから」(原作・とらふぐ/作画・江口心)が元ネタとなっている。

   マンガの中では、課長のパワハラに泣かされている女性社員の前に現れた自サバ女が「メソメソした感じだからなめられんのよ。嫌な事は嫌ってはっきり言えば?私、パワハラとかされたことないわ」と毒舌アドバイスするなど、サバサバの前置きのもと、ズケズケとした物言いをする女性として描かれている。他にも「男とすぐ仲良くなるから勘違いされやすいんだー。男友達といるほうがラクなんだよね」「残業で酒飲む時間つぶれるとかほんと無理―」などのセリフが次々と。

  • 番組ツイッターより
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街頭でインタビュー

   連載のきっかけは、原作者のとらふぐさんが編集部から「最近自サバ女という人たちが出没している」という話を聞いたことだが、実際の自サバ女とはどんなものなのか。11日(2022年1月)の「スッキリ」は自サバ女を探してインタビューを行ったが、街頭では情報が次々と。

「いますよ。『サバサバしてる』って言えば何でも言っていいと思っている人が多いなと思います。私のダメなところを『こういうところダメだよね』とか、私の悪口言いたいだけかな」(26歳会社員)

「相談したときに『こうしたほうがいいと思う』と常識的なことを言ってきて、私がチーンとなったときに『ごめんねー私結構言っちゃうから』」(28歳医療事務)

   男性への接し方も特徴がある自サバ女。マンガでは「今夜は私がおごってやろう。私はアンタみたいなチャラついた男になにされたってなびかないっつーの」といいつつ、後輩とそのまま男女の仲に。

「サバサバしてる女子って、下ネタとかを普通に言ったりする。ちょっとなー」(19歳大学生)

   男性から相談されやすいという自サバ女から「友達に彼氏がいて、その彼氏が二股してて、彼氏からも相談されて困っちゃうんだよねー。自分サバサバしてるから相談されちゃうし」という話を聞かされた女性も。男性との距離の近さを利用してアプローチを仕掛けるケースもあるという。

「次に狙ってる男の子には『私悩んでるんだよね』と相談しているイメージがある。彼氏が途切れないイメージで、男転がしてるのは自サバ女。友達だけど付き合う可能性があるという隙間のレールを引くのがうまい」(30歳保育士)

   そんな中、取材チームはついに「私たちが自サバ女」という女性を見つけた。

「先に『サバサバしてるから』って言っちゃいます」(23歳会社員)
「言い訳みたいに使っておいて、キツく言っちゃったあと許してもらえるかなみたいな感じ」(23歳大学生)

   こうした心理について公認心理師の大美賀直子さんは「思った事をハッキリ口にするのはスッキリする。言い訳をしておくことで思った事を言いやすい」と分析する。

   自サバ女からは「そんなにサバサバしてない時も。自分を強く見せようと演じてます」と本音もチラリ。

   司会の加藤浩次「ある種虚勢を張っている部分もあるのか」

   高橋真麻(フリーアナウンサー)「サバサバしてる人は自分で『サバサバしてる』って言わないです」

   ロバート・キャンベル(日本文学研究者)「物事を決める場面で、演じなければ自分のポジションを決められないのが日本の若い女性の現実。そうやって初めて会議で伝えられる。すごくわかる気がする」

   加藤浩次「作為的にイラっとするかどうかなんですよね。そういうところがなければいいということですね」

(みっちゃん)