J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

脱落タイヤ直撃の恐怖 長嶋一茂が思いついた「防止策」とは

   「道路を大変なスピードで転がっている2つのタイヤです」ときょう14日(2022年1月)の「モーニングショー」でMCの羽鳥慎一が紹介したのは、12日に群馬・渋川市の国道で発生した事故の映像だ。走行中のダンプカーの後輪から突然2本のタイヤがはずれて道路を猛スピードで転がり続け、歩行者に重症を負わせた。

  • 長嶋一茂さん
    長嶋一茂さん
  • 長嶋一茂さん

羽鳥慎一「大きいですねえ」

   現場にあった防犯カメラの映像によると、ダンプカーの左後方の4本のタイヤのうち2本が走行中に突然脱落。猛スピードでダンプカーを追い抜いて道路を転がり始めた。このうち1本は中央分離帯を越えて道路脇のフェンスに衝突して止まったが、もう1本はそのまま跳ねながら転がり続け、約500メートル先で歩道を歩いていた男性の背後から激突した。男性は大動脈解離や肋骨骨折などの重傷。男性の父親は「後ろから来たので何も記憶がないらしい。(医師には)『血管の切れる幅がもう少し広ければ即死だった』と言われた」と話していた。

   ダンプカーを運転していたのは群馬県内の運送会社の女性ドライバー(46)だ。運送会社によると、トラックは先月上旬、業者に依頼して冬用のスタッドレスタイヤに交換したばかりだった。おととい朝の日常点検でも異常はなかったという。

   タイヤは直径約1メートル、重さは約100キロ。スタジオにほぼ同じ大きさのタイヤが登場し、羽鳥が「大きいですねえ」と驚いていた。

   実は毎年この時期はタイヤの脱落事故が多いのだという。斎藤ちはるアナウンサーが紹介した国土交通省のデータによると、昨年度発生した131件のうち、冬タイヤへの交換時期である11月から2月にかけて87件が集中している。大型車は、タイヤ交換後に一定距離を走ると「初期なじみ」といわれる緩みが発生することがあるそうだ。

   また、タイヤ脱落事故の95%は今回の事故と同じ左後輪。右折の際に遠心力で積み荷の重さががかかるうえ、左折の際にもよじれて負荷がかかりやすいからだという。

   廣津留すみれ(バイオリニスト)「歩行者からすれば、防ぎようがない。なるべく道路に近い方を歩かないようにしようと思います」

   玉川徹(テレビ朝日社員)「脱落したタイヤはどこかにぶつからなければ止まらない。恐ろしいものだと映像を見て思いました」

   「今思いついたんだけど」と、独自のアイデアを披露したのは長嶋一茂(スポーツキャスター)。「点検してもこういうことが起きるのであれば、スキー板のように、タイヤがはずれても脱落と同時にストッパーが出て転がっていかないようにはできないでしょうか。転がらなければ歩行者の事故は防げる」と提案していた。

(キャンディ)