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<今週のワイドショー> 北京五輪、閉幕直前 日本勢「清々しい」銀メダルの話題も

   冬季北京五輪はあす20日(2022年2月)に閉幕します。競技が山場となった今週も、ワイドショーは五輪の話題に沸きました。その中で、ドーピング疑惑で世界中の注目を集めながら演技したフィギュアスケート・ワリエワ選手(ロシア・オリンピック委員会)について、多くの局が様々な角度で取り上げました。

  • 北京冬季五輪では様々な話題に注目が集まった(イラストはイメージ)
    北京冬季五輪では様々な話題に注目が集まった(イラストはイメージ)
  • 北京冬季五輪では様々な話題に注目が集まった(イラストはイメージ)

15歳ワリエワ選手と「大人の責任」

   (J-CAST)テレビウォッチ・ワイドショー通信簿の「ワリエワは『痛々しかった』(羽鳥慎一) 長嶋一茂は『見ていられなかった』」(18日、テレビ朝日系「モーニングショー」)では、長嶋一茂さんはじめ出演者から15歳の少女を気遣う言葉があふれたことを紹介しています。

   また、「ミス連発ワリエワにコーチが放った『容赦ない』(風間晋)言葉」(18日、フジテレビ系「めざまし8」)では、ワリエワ選手のコーチが「なんで気を緩めちゃったの?」「なんで戦うのをやめたの?」と叱責したことを取り上げました。フジテレビ解説委員の風間晋氏は「結果責任をワリエワ選手に負わせる言い方だ」と憤っていました。

   選手のドーピングについては不可解な点ばかりでした。どうして薬物が体内から検出されたのか疑惑は一向に晴れず、これから詳しく調査されることでしょう。

   痛々しかった話題の一方、日本の選手たちは、敗れても清々しい表情や行動を見せてくれました。

   「羽生結弦が会見で語った『挑戦とこれから』 加藤浩次が感じとった『思い』とは」(15日、日テレ系「スッキリ」)で取り上げた、羽生選手の「僕の心の中に9歳の自分がいて、あいつが跳べって、ずっと言ってたんですよ」という発言が印象的でした。「また滑ってみたいなって気持ちはもちろんあります」といい、スケートを続けていく意欲を語っていました。

   また、女子パシュートでは、金メダル直前で転倒し泣きじゃくっていた高木菜那選手に、妹の美帆選手が歩み寄って無言で肩を抱いたシーンがありました。「日本女子団体パシュート、転倒と『その後』 『スッキリ』が伝えた妹・高木美帆の行動」(16日、日テレ系「スッキリ」)は、番組独自で取材した姉妹のレース後の様子を取り上げました。

   美帆選手は会場の応援者に挨拶に行き、さらに金メダルとなったカナダチームに祝福に行ったというのです。「姉がこのような状況だったので、妹の私がしっかりしないといけないと思いました」と話したそうです。

   誰もが勝利を願っていますが、勇気や思いやりにあふれた敗北も美しいと、つくづく思います。

(コムギ)