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「浮気正当化」の頼朝 「政子に謝れ」の声も

   NHK大河「鎌倉殿の13人」3月27日(2022年)の放送。政子(小池栄子)が男子を生んで鎌倉にも春がきた。ところが頼朝(大泉洋)は産後の政子にすぐには御所に帰ることはないと告げて、自分は悠長に亀(江口のりこ)と浮気をしていた。政子に隠れながら続いていた頼朝と亀の浮気。ふたりの隠れ家に北条義時(小栗旬)を呼び寄せ、妾を持つことがステイタスのようにふるまっていたが...(ネタバレあり)

  • NHKの「鎌倉殿の13人」番組サイトより
    NHKの「鎌倉殿の13人」番組サイトより
  • NHKの「鎌倉殿の13人」番組サイトより

二人の隠れ家を破壊

   そしてついに政子が頼朝の浮気に気づくことに。りく(宮沢りえ)が、京都では正室が妾に対して「後妻打ち」(うわなりうち)という制裁を加えることがあると、政子(小池栄子)に耳打ちすると、激怒した政子が二人の隠れ家を破壊するという恐ろしい事件がおきた。後に政子が恐妻であるというレッテルが貼られる事件だが、亀さんだって十分恐ろしい。権力のある男にすがって体張って生きていく女性とはどの時代でもいたものだと改めて思う。「亀は何も持たない女だから、何も失わない」「匿い先の義村に色目使うとか、まぁ生きてく為には何でもやるさ」「亀さんは漁師の娘なのに、頼朝をゲットし、大出世なのが凄い」などの声も。

   頼朝が「誰がやった?」と犯人を追跡し、りくの兄・牧宗親(山崎一)の髻(もとどり)を切ってしまったことに激怒のりく。頼朝に詰め寄り、浮気が悪いとガンガン攻めまくった。ところがどっこい「源氏の統領が妾をもつことに文句を言われる筋合いはない」と開きなおった頼朝。個人的には男の浮気に全く興味がないが、このように詰め寄られて男が逆ギレした後の展開は、だいたい酷いのが筋。

   予感的中で、政子が登場。大波乱の幕開け。「肝心なのは夫の裏切り」という政子の怒りの矛先が亀ではなく頼朝へ向いたのは正解だ。そしてりくも加勢して「咎めるべきは夫のふしだら」と。こんな場面がほんとにあったのかどうかは不明だが、この二人に詰め寄られて少しは頼朝にもひるんでほしかった。「身の程をわきまえよ!下がれ!」と自分を正当化し、謝りもしない男は今だと袋たたきかもしれない。そう思うと憐れな頼朝だ。「頼朝は一度ちゃんと政子に謝れ」「見直すと大泉頼朝が一番悪い気がしてきた」「こんな女性をコケにした頼朝が1000%悪い」などの指摘がネット上でも出ていた。

   それにしても時政が頼朝にあきれて伊豆へ帰ってしまう始末で、ことの大きさがわかる事件ではあった。

   京都から官僚たちがきて鎌倉体制に加わった。義時の立場がいよいよ強固なものになり時の人となっていく。

(Y・U)