戦場取材のベテランも「非常に残酷だ」 「スッキリ」で語ったウクライナの惨状

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   ロシア軍の侵略にさらされたウクライナに入って1カ月余り取材してきた佐藤和孝さんに27日(2022年4月)、「スッキリ」がスタジオで話を聞いた。「民間人の犠牲があまりにも多すぎます。それも銃殺、拷問と虐殺に近い」という惨状をジャーナリストは目撃していた。

  • ウクライナで起きていること
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加藤浩次「ほかの戦場とウクライナの違いは?」

   佐藤さんは40年にわたり旧ソ連のアフガニスタン侵攻やシリア内戦など20カ国以上の戦場を取材してきたが、ウクライナは「今まで取材した中にもない厳しい現場でした。民間人が銃殺され、焼かれ、遺棄されている。非常に残酷だ」

   キーウやイルピン、ブチャにいた3月5日から4月9日の間に会ったウクライナ国民は「家族と国を守るためにはなんでもやる」という考え方がいささかも変わらなかったそうだ。火炎瓶やバリケードの材料を自分から作る工場従業員や、1カ月間帰宅せずに地下シェルターにつめる医師、ロシアにサイバー攻撃を仕掛ける若者、思いをSNSで世界に発信し続ける女性もいた。「モチベーションは下がっていない。敵はロシア人でなくプーチンだともよく言っていた」という。

   「ほかの戦場とウクライナの違いは?」と司会の加藤浩次が聞くと、佐藤さんは「第3次世界大戦をにらんでの現場という点だ。核兵器を持つロシアからはいろんな脅しのメッセージが聞こえる。これは国と国の戦いだ。どう決着するかで、今後の世界が大きく変わる」と答えた。

   「ここ(ウクライナ戦争)で歴史が完全に変わった、専横的な価値観が勝つか、民主的な価値観が勝つか、結果によって世界は変わる」という言葉には、現場に根ざした者の説得力が詰まっていた。

(あっちゃん)

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