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神田警察署通りのイチョウ伐採 「めざまし8」が伝えた「強行」の様子

   東京・千代田区の学士会館や共立講堂のある一橋からJR神田駅に抜ける神田警察通りを通って通勤・通学する人は、けさ27日(2022年4月)は「アレッ!?」と思ったのではないか。見慣れた大イチョウがバッサリ切られていたからだ。「めざまし8」はきょう未明から強行された伐採の一部始終を取材していた。

   この通りには、樹齢100年以上のイチョウ32本が並木を作っている。6年前の自転車専用通行帯を作る整備計画では、イチョウ並木は保存するはずだったが、今回、千代田区は伐採へと方針変更した。「やむなく更新することにしました。地域のシンボルロードを作る当初の計画は変わりません」と言うが、なぜ切らなければならないのかという十分な説明はなく、住民はもちろん納得していない。

  • 番組サイトより
    番組サイトより
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谷原章介「外国ではどうなんですか」

   会社員の女性は「両親が古書店をやっていて、私は(神田っ子)3代目。小さい時からここで育ってきたので、ずっと泣いてます」と悲嘆し、別の女性も「木を切らないで道路整備をやってもらいたい」と話す。

   きのう夜、伐採が始まりそうだということで、午後7時ごろから住民が集まり始め、木に抱き着いたりして守っていたが、千代田区の職員も伐採作業員も現れず、トラックも帰って行ったので、安心して解散した。ところが、その30分後、いきなり職員や作業員が現れて木を切り始めたのだ。まさにだまし討ち。住民たちがあわてて駆け付け、「切らないで!」と懇願したが、警察官まで出動して強行された。

   眉をひそめてVTRを見ていた司会の谷原章介は、「明治神宮外苑のイチョウの伐採も計画されているようですが、外国ではどうなんですか」と水曜コメンテーターのデービッド・アトキンソン(実業家)に聞く。アトキンソンはイギリス出身だ。

「イギリスは自然を大事にするというマニアの国なので、こういうのは理解できないですねよね。何か並木を生かせる方法がないのかということをどこまで検討したのかも疑問です」

   千代田区は32本のうち、きょうの2本を含め30本を伐採、2本を移植するという。千代田区の歴史は75年だが、イチョウはそれ以前からここで生きてきた。

(カズキ)