ちむどんどん「暢子流おでん」にビックリ 「それじゃない」感とオーナーの「狙い」

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   NHK朝ドラ「ちむどんどん」6月7日(2022年)放送回。(ネタバレあり)

   暢子(黒島結菜)はオーナーの房子(原田美枝子)に命じられて、閉店一歩手前のつぶれそうなおでん屋台を立て直すことになった。暢子はイタリア料理でもないし、食べたこともない「おでん」で、びっくりするやら、がっかりするやら...。

  • おでんといえば…
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和洋折衷の料理はあるが...

   「おでん」は関東風、関西風とあって、日本の料理のなかでも奥の深い一品のひとつ。だしの使い方や、中に入れる具材についてもこだわりがある。歴史もあるだろうし、房子の暢子への「課題」としては、難易度が高い。それに房子はきっと暢子がおでんを食べたことがないことも知っていたはず。そう考えると厳しい命令だ。

   おでん屋の復活に燃える暢子。食べたこともないおでんを、暢子流に作ったら、イタリア風おでん。キャベツ、ニンジン、ソーセージなどが入っていた。

   確かに「和風パスタ」は「和風カレー」などすっかりおなじみの和洋折衷の料理はある。しかし重要なのは、「屋台で食べるおでん」なのである。会社員たちが会社帰りに寄って、カップ酒に片手におでんをちょいと食べるシーンは昭和を象徴する場面のひとつ。当時の会社員達に求められる味となると、洋風ではないのでは? 「イタリアン風というかそれポトフだな」「イタリアンはちょっと違うよね」などネットでもざわついていた。

   そうはいっても暢子は「おでん」もその文化も知らないから仕方がない。でも暢子を屋台に出向させたのは、房子さんの戦略のひとつなのだろう。暢子の料理人としての「気づき」があると期待したい。

(Y・U)

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