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フジ解説委員・風間晋 「おとり広告」スシロー弁明に「安易な言い訳」

   「なぜこんなことになってしまったのか」ときょう10日(2022年6月)の「めざまし8」でMCの谷原章介が切り出したのは、「おとり広告」を行っていたとして処分を受けた回転寿司チェーン最大手の「スシロー」のニュースだ。消費者庁は9日、キャンペーン商品を販売できない期間があったにもかかわらず、広告を継続したとして、景品表示法の規定に基づき、スシローに再発防止を求める措置命令を出した。

   「おとり広告」とは、実際には販売するための準備がないのにセール商品などを広告に載せて消費者を店に誘うこと。

  • 消費者庁プレスリリースより
    消費者庁プレスリリースより
  • 消費者庁プレスリリースより

「ごく安易な言い訳にしか聞こえませんね」

   今回、おとり広告と認定されたのは、「久しぶりの『新物』です! 濃厚うに包み」「新物うに 鮨し人流3種盛り」「冬の味覚!豪華かにづくし」という昨2021年秋から冬にかけて行われた期間限定の3つのキャンペーンだ。

   たとえば、「うに包み」はキャンペーン期間中の4日間、全国に600以上ある店舗のうち、ほとんどの店で提供されなかった。また、「カニづくし」については、初日から提供していなかった店もあった。

   スシロー側は、予想を上回る売れ行きで、食材の在庫がキャンペーン期間の途中でなくなる可能性があったため、数日間提供を停止した、と説明。「(広告を)停止しないまま料理の提供を中止し、お客様への告知が不十分なものになってしまった」などとして、謝罪のコメントを出した。

   公正取引委員会に勤務経験がある平山賢太郎弁護士は、「1回目の違反で措置命令は出にくい」として、今回とは別件で以前にも『注意』を受けていた可能性を指摘。「キャンペーンの企画担当はとにかく売り上げアップを目指すもの。商品が足りないことを仕入れ担当がなかなか言い出せないまま、キャンペーンが始まってしまったのではないでしょうか」と推測した。

   風間晋・フジテレビ解説委員「業界トップ企業が『予想数量を超えた売れ行きだった』というのはすごく安易な言い訳にしか聞こえませんね」

   谷原「スシローはいつ行っても並んでいて、入れないんですよ。テレビのCMを見ておいしそうだと思ってお店に行って食べられなかった方、残念だったでしょうね」

(キャンディ)