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コロナ新規感染「増加の兆し」 どう対策すべき?スッキリで論議

   森圭介アナが「新型コロナウイルスの新規感染者数が増えてきています。東京都では昨日の6月23日(2022年)に2413人で、前週比で594人増。全国でも1万6676人と1100人ほど増加しており、増加の兆しがあるように見えます」と、24日の「スッキリ」で切り出した。

  • 対策にメリハリを
    対策にメリハリを
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黙食緩和の動きも

   この数字をどう見るべきかと、司会の加藤浩次の問われたゲスト解説の日本感染症学会指導医・水野泰孝医師は「都の会議でも指摘があったが今週は感染者数が増加しています。5派のあとに一気に感染者数が減ったのと違って、今はくすぶっている状態。もう少し長いスパンで感染状況を追うべきだと考える」と分析。

   増加の兆しがある中で、どう対策すべきなのかについて、水野医師は「この2年で公衆衛生の知識が増えて各自が対策を取れるようになってきている。社会経済を元に戻すためにも、徹底的な抑え込みから引き算をして、メリハリをつけていくことが必要ではないか」と話す。

   実際に、各地でコロナ禍前の生活へ戻る動きが徐々に進んでいるケースもある。福岡市の小中学校では約2年前から給食中の黙食を続けてきたが、教育委員会からの通知を受け6月16日から大声でなければ会話可能とし緩和した。ただ、子供たちからは「久しぶりすぎて何をしゃべったらいいか、わかんない」という声もあった。

   Jリーグは6月から一部の試合で声出し応援エリアを検証として導入。音楽業界でもコンサートプロモーターズ協会が屋内での2メートルのディスタンスは必要ない、声出しする場合は入場者を50%以下でと制限を緩めた。

   しかし飲食店では、手指消毒や感覚の確保、パーティションなど2年前のガイドラインのまま。しかし街の人は「家族で行ったときはパーティションは不要で、いつもずらしている」など、ガイドラインを守らない事例も増えている。

1人で美術館に行った女性が...

   加藤は「店側としては対策を緩めると文句を言われる心配もあるので、判断は難しい」とコメント。

   対策緩和が進まない理由もまさにそこにある。森アナが、1人で美術館に行った女性がマスクを外したら注意され、「1人で来ていて会話もしないのだからいいじゃないか」と拒否したという事例を紹介。飲食店でもこうした店側と客の意識の違いが増えている。

   水野医師は「たとえば入り口での消毒、マスク、アクリル板などは過剰すぎるかなと思うが、店側としてはガイドラインに従っているわけです。店側が対策を緩めたくてもガイドラインが見直されていない。見直す時期に来ているのではないか」と指摘。

   水野医師は続けて「私は立場上、外出時はあえてマスクを外して歩いています。過剰な対策によるデメリットを少なくしていく時期にきた」と言う。

   読売新聞特別解説員の橋本五郎は「それでも『人の目』は依然としてある。マスクをしないで歩いていると、『あれ?』という顔をされる。専門家にもうマスクは外して大丈夫だとしっかり言ってほしい」と意見した。

   加藤がうなずいて「単純なことなんですよね」と相槌を入れると、水野医師は「私も人の目を感じてしまいます。そうした意識も徐々に変えていくことが求められています」と話した。

(バルバス)