中国に「買い負ける」日本、それでも... 加藤浩次の「円安」前向きコメントとは

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   円安が止まらない。先週7日(2022年9月)は、一時1ドル145円目前となり、24年ぶりの水準になっている。来日する外国人観光客にとって、自国通貨より相対的に安く買い物ができる日本は、「買い物楽園」だと、きょう14日の「スッキリ」(日テレ系)が伝えた。

   今月7日から、外国人の1日当たりの入国者上限がこれまでの2万人から5万人へと制限が緩和された。添乗員なしも可能になり、東京都内には外国人の姿が多くなってきた。

  • 円安が続いている
    円安が続いている
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「全部が悪いわけではなくて...」

   番組が東京都内で外国人観光客にインタビューすると、カナダから来た一家5人は「居酒屋でサシミ、ホッケを食べた」「イヤリング、Tシャツも買った」と、楽しそう。インドから来た人たちは、日本人形を1500円で買った。食べたものを聞くと、「カレーライス。おいしかった」と言っていたのが微笑ましい。

   秋葉原で米国から来た男性二人組は、67万円の腕時計を買ったという。「今の為替ルートは日本で買い物をするのにとても助けになっています」「買い物好きには楽園だね」

   一方、日本企業には悪い影響も広がっている。海外からの輸入業種では、円安で相対的に仕入れ値が上昇していることから、中国を中心とする海外業者に「買い負け」てしまい、仕入れ不足が起きているという。

   例えば魚介類だと、マグロは極端に高値になり、中国や米国の大量買い付けに対して日本業者は競り負けている。そこに円安が追い打ちをかけ、輸入コストが上昇し、仕入れ値は去年より4割も高くなっているという。牛肉でも同じ現象が起き、中国が高く買い付けるため、米国産牛肉も高値に。円安で資金に余裕がなくなった日本の業者は買い負けているのだ。

   「いまは中国のバイヤーが最優先になっています」とエコノミストの田代秀敏氏は話す。世界の高級品、特にワインは中国に買われてしまっている。

   「中国の経済発展に伴って、ものすごい需要がある。例えばフランスのシャトーの半分以上は中国資本が買収しているんです」という。さらに、国内産の日本酒や和牛なども中国バイヤーに高く売れるため、日本国内で仕入れ不足に陥っている現象も出ている。

   松田丈志(競泳元日本代表)「僕は宮崎出身ですが、宮崎牛は海外にもっていったらすごい高値で買ってくれる。日本酒もどんどん海外進出をしているので、それはいい流れなのかなと思いますが、(仕入れ不足で)日常的に食べられなくなるものがあるのか、気になる」

   円安に物価上昇。これからの日本経済はどう対処したらよいのか。

   田代氏「中国の旺盛な購買力を上手に利用していくというふうに、頭を切り替えなきゃいけないと思いますね」

   司会の加藤浩次「円安と言っても全部が悪いわけではなくて、いい面もあって、そこをどう利用していくかが重要になってくるということですね」

(コムギ)

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