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処方せんなし「肥満改善薬」薬局販売へ 岩田絵里奈アナらが呼びかけた注意点

   「いま、こんなのあるの?」ときょう1日(2022年12月)の「スッキリ」で、岩田絵里奈アナウンサーが薬局を訪れるという寸劇とともに紹介したのは、医薬品の「肥満改善薬」が薬局で買えるようになるかもしれない、という話題だ。

  • 「あくまで食事療法と運動療法の補助」との指摘も(写真はイメージ)
    「あくまで食事療法と運動療法の補助」との指摘も(写真はイメージ)
  • 「あくまで食事療法と運動療法の補助」との指摘も(写真はイメージ)

2023年3月ごろ、正式承認される見通し

   厚生労働省がこのほど製造販売の承認を了承したのは、大正製薬の「アライ」という薬。生活習慣の改善と組み合わせて飲む補助的な医薬品という位置づけで、糖や脂肪の吸収を抑える効果をうたうサプリメントとは異なる。病院で処方される肥満改善薬は現在もあるが、国内で初めて、処方箋なしでも買えるようになるという。来2023年3月ごろ、正式承認される見通しだ。

   番組は、千葉大学教授で日本肥満学会の横手幸太郎理事長を取材した。「アライ」は腸の中で食べ物に含まれる脂の分解を抑え、脂を体に吸収させなくする効果がある。購入には「男性は腹囲85センチ、女性は90センチ以上」「基礎疾患のない18歳以上」「薬剤師の指導を受ける」などの条件があり、「食事療法や運動療法を行っても、もう一歩殻を破れない時にこの薬の出番」と横手理事長。「便が脂っぽくなってトイレが近くなるなど、5人に1人ぐらい(に副作用が出る)といわれています」とも説明した。

   肥満治療を行っている麻布医院の高橋弘院長「アライだけで減量ができると思ったら、それは無理。あくまで食事療法と運動療法の補助です」

   MCの加藤浩次「副反応も結構ありますね。安易に使うものではないということですね」

   岩田アナ「本当に必要な人以外が服用すると、骨粗しょう症や不妊など、健康被害が出るおそれもあるということです」

   大橋未歩(フリーアナウンサー)「痩せて美しくなりたい、と女性が飛びつきそうですが、これは将来的な生活習慣病を未然に防ぐための薬であるということをしっかり周知する必要があります」

(キャンディ)