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近隣1軒の「うるさい」苦情で公園廃止 なぜ? (スッキリ)

   「これをご覧ください」と8日(2022年12月)「スッキリ」で 岩田絵里奈アナウンサーが取り上げたのは長野市の公園フェンスに貼られた文書。「廃止します。12月頃から閉鎖します」とある。キッカケは近隣住民1軒からの苦情だったという。

  • 「公園を子どもたちが使うのは当たり前」の声も…(写真はイメージ)
    「公園を子どもたちが使うのは当たり前」の声も…(写真はイメージ)
  • 「公園を子どもたちが使うのは当たり前」の声も…(写真はイメージ)

坂口孝則「このニュースは、定量的データが出てこない」

   小学校や保育園、児童センターに近接した青木島遊園地。2004年に開設してほどなくクレームが届いたそうだ。「子どもたちが毎日遊ぶ声がうるさい」のだとか。

   長野市によると「直接来ているのは1軒」で、公園廃止は「総合的に判断した」。

   児童センターの館長も同じ住民からの苦情を受けていた。「普通にうるさい程度で、静かに遊ばせること自体無理」というが、クレームはたびたびで、多いときは月2回ペースで18年あまり続いた。児童センターは去年3月、子どもたちの公園利用を中止した。「なんで1軒のためにと一般的には思うけど、長い長い歴史あっての決定」と館長は言う。

   今年1月には地元区長会から廃止要望書が市に提出された。「使わないのなら」ということらしい。土地が借地で、地代がかかる点もあった?

   司会の加藤浩次「児童センターが利用中止したらただの空き地だからということ?」

   元横浜市長の中田宏さんは「1人の意見から始まって何かをやめるとかは(他の自治体なら)まずないですね。公園の周りには多くの住民がいるし、災害時の避難場所でもある。本当に閉鎖でいいのか。情報開示や説明責任は十分なされてきたかがポイントだろう」と指摘する。

   なんとも釈然としない話だ。「スッキリ」が地域で聞くと「公園を子どもたちが使うのは当たり前」「すごく残念」の声があがっていた。

   坂口孝則(経営コンサルタント)「このニュースは、定量的データが出てこない。何デシベルまでとか許容があるはずだ」

   クレーム当事者はどう言っているのか、「スッキリ」は取材したのかしなかったのか、出演を拒否されたのか。そこは触れられなかった。おかしなモヤモヤの中で街の公園が廃止されていいのだろうか。

(あっちゃん)