参政党公認で参院選(2025年7月20日投開票)東京選挙区に出馬している、さや氏の主張がSNSで注目を集めている。「『みかじめ料』を払いつつ、自分たちも備える」波紋を広げているのは、日本テレビのYouTubeアカウント「日テレNEWS」が7月3日に公開した配信番組「投票誰にする会議~参院選2025東京選挙区~」での、さや氏の発言だ。公開から10日以上経過しているものの、参院選の台風の目となりつつある参政党から出馬し、東京選挙区でも各社の情勢調査で優勢が伝えられている、さや氏の発言とあって、改めて注目を集めた格好だ。日米安保や核保有に関する質問に対し、さや氏は「『100年続く同盟はない』と言われてますから、日米安保、今の段階ではやはり米国に頼るところも大きいとは思うんです」と前置きした上で、次のように主張した。「言い方がすごく汚い言葉になっちゃうかもしれないんですけども、『みかじめ料』を払いつつ、自分たちも備えるっていうそういう当たり前のことですね」党政策では「核廃絶を長期的な目標」「核保有国に核を使わせない抑止力を持つ」その上で、国際社会における防衛力のあり方について言及し、核保有も必要ではないかとの考えを示した。「自分たちの防衛力、自国のためにどれだけ活用できる兵器があるのかというのを考えた時に、北朝鮮ですらも核兵器を保有するとですね、一応国際社会の中でトランプ大統領と話ができるくらいまでには行くわけですよね」「こう考えると、核武装が最も安上がりであり、最も、安全を強化する策の1つだとは考えています」一方で、さや氏は「ただこれは私個人的に考えてること」ともした。「参政党全体としてはですね、おそらく『核の議論を封じてはならない』と、今はまだその段階じゃないかなと思うけど、核の保有も含めて防衛力をどう構築していくか考えましょうということだと思います」さや氏は党の意向について「核の議論を封じてはならない」と述べていたが、実際の党の公式見解は「核保有国に核を使わせない抑止力」に言及している。発言と、党が掲げる政策のトーンには温度差も見られる。参政党の公式サイトで公表している25年の政策では、「国防・外交」の分野について「総合力(防衛・政治外交・経済・情報文化)を強化して、全ての分野で日本を守る」と記載。核保有に関しては、「核保有国に囲まれた日本を守るため、厳しい国際社会の現実を踏まえ、核廃絶を長期的な目標としつつ、今の日本を守るために、核保有国に核を使わせない抑止力を持つ」としている。「もっとも簡単に信頼と安全を失うアイデア」さや氏の発言を切り抜き動画はSNS上で拡散され、その過激な主張に困惑の声が広がっている。「日本の被爆の歴史と被爆の実相に向き合わない、大変な主張だと思います」「核武装が最も安上がり...これは、日本でも、世界でも、もっとも簡単に信頼と安全を失うアイデアだろう」一方で、「大事なのは3発目の核を撃ち込まれない事を議論すべきだと思います。このままだと何の抵抗もできずに3発目を撃ち込まれます」など、一定の理解を示す声も見られた。東京選挙区は欠員の補充を含む7議席を32人の候補者が争っている。