農水省で22時退勤は普通なのか 「職員の1日」SNS投稿で波紋、広報室釈明「恒常的にしているわけではない」

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   農林水産省公式インスタグラムで、職員の1日を紹介した2025年8月5日の投稿が波紋を広げている。職員の退勤時間が22時と、定時を大幅に過ぎていることに注目が集まり、驚きや心配など、さまざまな意見が寄せられた。

   農水省は、投稿はイベントへの来場呼びかけを目的に制作したものであり、「残業しているということが忙しさの表現になるかなと思って作ったのですが、想定していない反響だった」とした。

  • 農林水産省
    農林水産省
  • 農林水産省のインスタグラム(@maffjapan)より
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反響さまざま「22時って早い方」「未だ残業に対して意識変わってない」

   投稿では、「農水省職員のある1日の密着VLOGです」として、男性職員の1日を紹介。主に農水省が8月6、7日に主催したイベント「こども霞が関見学デー」で使用する資料の印刷や名札作成といったイベントの準備に関する業務が紹介された。18時に「残っていた業務を片付けていくぜ」とパソコンに向かう様子を映し、21時にSNS用とみられる動画編集をする様子を紹介、21時45分に業務終了、22時に「お疲れ様でした」と帰る様子を映している。

   投稿のキャプションには「イベント直前で少し忙しいですが、頑張りますね!」「#こども霞が関見学デー」と記載もされているほか、動画内でもたびたび「こども霞が関見学デー」についての紹介を挟んでおり、イベント紹介を兼ねた投稿だったことがうかがえる。

   しかし、コメント欄やXでは、22時退勤に注目が集まり、「当たり前のように10時まで残業してて草 ほんまに大丈夫か」「未だ残業に対して意識変わってないことに素直に驚き」「正直ベースで載せてるのは逆に好感に思えました」「いやいや、22時って早い方だと思いますよ」など、さまざまな意見が寄せられた。

   J-CASTニュースの取材に応じた農水省広報室の担当者は、この投稿は「こども霞が関見学デー」の来場の呼びかけのために作ったもので、「イベント開催に向けての準備を頑張っていますよ、というところで、職員の1日を紹介して開催への機運醸成をはかった」と投稿の意図を説明した。

   出演した職員は連日22時まで残業をしているわけではないという。広報室では農水省が主催するイベントの取りまとめを行っているといい、広報室や出演した職員にとって「こども霞が関見学デー」は1年のなかでも特に大きなイベントであるため、その準備期間は忙しく、残業も発生するとした。

   「内容として問題があったとは思っていない」としつつ、22時退勤に注目が集まったことについては、

「残業を恒常的にしているわけではないので、逆に残業しているということが忙しさの表現になるかなと思って作ったのですが、想定していない反響だったので、伝え方などについては考えてやっていかなければと話しました。勉強をして、我々としても発信力を強化していかなければと思いました」

と話した。

   農水省の採用ウェブサイトに掲載されているスライド「一般職行政本省採用 よくある質問」では、残業時間について

「部署や時期によって異なりますが、本省の1か月あたりの平均残業時間は25.0時間(令和3年実績)です」

と説明している。

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