プレーヤー気取る政治部記者たち 高市会見待ちながら「支持率下げてやる」...中継で流れて大ヒンシュク

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   自民党の高市早苗新総裁の記者会見、いわゆる「ぶら下がり」取材を待つ記者やカメラマンの話し声がネット中継で流れ、その内容が批判を浴びている。

  • 記者の声が中継に乗って大問題に(写真はイメージ)
    記者の声が中継に乗って大問題に(写真はイメージ)
  • 自民党を担当する平河クラブのあり方が問われている
    自民党を担当する平河クラブのあり方が問われている
  • 記者の声が中継に乗って大問題に(写真はイメージ)
  • 自民党を担当する平河クラブのあり方が問われている

「裏金と、靖国と、なんかでしょ?」

   批判を浴びたのは、「【ノーカット】自民党 高市総裁 コメント 公明党幹部との会談をおえて ── 政治ニュースライブ(日テレNEWS LIVE)」とのタイトルで公開されたYouTube動画でのシーンだ。

   7日に新執行部を発足させた高市氏は、公明党の斉藤鉄夫代表と会談を行った。連立政権の継続に関する話し合いをもったとしているが、合意については持ち越しとなった。

   動画は、この会談後のぶら下がり会見の様子を伝えるものだった。会談は約1時間半に渡り、ライブ配信では高市氏を待つ記者らの声が動画に拾われていたのだ。

   会談の終了を待つ男性記者らは、「裏金と、靖国と、なんかでしょ?」「靖国は譲れません」と談笑。「巻き込むな」「必然的に巻き込まれるから」「巻き込まれざるを得ない」「それ面白いな。『巻き込まれたカメラマンの取材陣』」などと軽口を交わした。

「支持率下げるような写真しか出さねえぞ!」

   会談中の様子を伺いに行ったと思われる男性記者が首をひねりつつ戻ってくると、記者らは予想外の長丁場に「えーっ」と不満げな声を上げた。

   男性の「もう少し時間がかかりそうだ」と伝えるジェスチャーに、「ひどい! 支持率下げてやる!」との声が飛んだ。「支持率下げるような写真しか出さねえぞ!」と、冗談まじりの罵声も上がった。

   高市氏のコメント直前には、マイクなどの準備が進められる中、記者らと思われる男性らが「(高市氏は)イヤホン付けて麻生さんから指示聞いてたりして」「ハッハッハ、リモコン?」などと笑いながら話す場面もあった。

自民下野の2009年には「民主党さんの思うとおりにはさせないぜ」

   当初はライブ配信のアーカイブがそのまま公開されていたが、8日未明までに編集・削除された。タイトルは「ノーカット」とされているが、約4時間分の動画は22分58秒に編集されている。

   しかし、SNSでは該当部分の切り抜き動画が拡散。「どこの記者」「オールドメディア」「マスゴミ」といったワードがXトレンド入りした。

   「これって事実なら冗談ではなく信用毀損罪、業務妨害罪に問われるかもしれない案件なんじゃないかな?」「上はアレでも、現場の気持ちは違うのかと思ってたけど... ジャーナリズムはとことん堕落したのね」など、あきれる声が相次いでいる。

   現役議員や著名人も反応している。現職国会議員では、日本保守党の党首・百田尚樹参院議員が動画を引用し「あはは、面白いなあ」とコメントした。

   記者がプレーヤーのように振る舞って批判されるのは今回が初めてではない。例えば産経新聞は自民党が政権を失った09年8月、社会部のツイッター(現X)アカウントで

「産経新聞が初めて下野なう」
「でも、民主党さんの思うとおりにはさせないぜ。これからが、産経新聞の真価を発揮するところ」

と投稿。批判が相次ぎ、

「軽率な発言だったと反省しています。ご不快の念を抱かれた方には、お詫び申し上げます」
「産経新聞は、保守系の『正論路線』を基調とする新聞です。発言は、新政権を担う民主党に対し、これまで自民党政権に対してもそうであったように、是々非々の立場でのぞみたいという意思表示のつもりでした」

などと陳謝・釈明していた。

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