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創価学会 会長と一緒に ウェブサイトも大刷新

   公明党の支持母体である創価学会は2006年11月9日、秋谷栄之助会長が退任し、原田稔副理事長を後任の会長に起用する人事を発表した。同じ日に、創価学会のウェブサイトも全面リニューアルされている。コンテンツを入れ替えるだけではなく、ドメイン名まで変更した。事前に相当な準備をしないとできない大きな変更だ。

   秋谷氏は1981年に第5代会長に就任、以後25年間にわたって会長職を務めてきた。06年7月に6期目(任期5年)の再任が決まったばかりだが、新聞各紙の報道によると、年齢による体力の衰えや、後進の育成を目的に退任を決めたという。

非学会員向けなどコンテンツも大幅拡充

リニューアルの準備を始めたのはいつ?
リニューアルの準備を始めたのはいつ?

   そんな中、創価学会のウェブサイト「http://www.sokagakkai.or.jp/」にアクセスすると、「移転しました」とのメッセージが表示され、「http://www.sokanet.jp/」というサイトに転送された。表示されたトップページには、11月9日にウェブサイトをリニューアルした、という告知が確認できる。つまり、会長が交代した日にウェブサイトもリニューアルされた、ということだ。

   ドメイン名が変更される、という時点で、すでに「大がかりな引っ越し」と言えるが、コンテンツも大幅に拡充されている。例えば、従来のトップページの他に、二つの大きなメニューが設けられている。一つは、非学会員向けのPRが目的と見られる「もっと知りたい創価学会」、もう一つは会員が活動を行う上での資料を集めた「使って便利!会員サポート」というコーナーだ。

   特に、「もっと知りたい創価学会」というコーナーには、「うちの兄貴も学会員」と題する連載マンガも掲載されている。大学進学のために上京し、兄と同居することになった女の子が、部屋に仏壇を発見し、兄が学会に入会していたことを知る、というあらすじだ。しかも、兄が、自分が学会員であることを隠そうとする場面が描かれている。今後、兄が妹を説得して入信に成功するかどうかは、今後のストーリー展開を見守るしかない。

会長交代がかなり以前に決まっていた可能性もある

   なお、ウェブ制作の専門家によると、

   「企業のウェブサイトを作るときは、いくら頑張っても1ヶ月はかかるものだ」

   だそうで、制作は一朝一夕ではできないようだ。会員数が公称827万世帯という大組織であれば、かなり前からの準備が必要だ。そう考えると、「会長の交代と同じタイミングでリニューアル出来るように、会長交代を見越して前々から準備しておいたのではないか」という見方もできるし、会長交代がかなり以前に決まっていた可能性もある。

   J-CASTニュースではリニューアルの経緯などについて創価学会ウェブサイトの担当部署に取材を試みたが、「担当者が不在のため週明けまで回答できない」との答えだった。