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フリーランスの「産休・育休」どうやって取るの?

   こんにちは。カピィのフジモト&オオハシです。

   今回もフリーランス女性からの質問にお答えします!

Q:先日、初めての妊娠が判明した、フリーランスのライターです。今、産休・育休をどうするか迷っています。仕事が途絶えるのが怖いので、クライアントへの報告も迷っていて・・・。参考になる事例があれば教えてください。

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メールの写しで「つながってる感」を維持

スムーズに休みに入って無理なく復帰
スムーズに休みに入って無理なく復帰

A:最近、私の周りで「フリーランスママ」が増えているので、タイムリーな話題です。「えっ、いつの間に産んだの?」「もう復帰!」というパワフルな人ばかりなのですが、今回はその中でも、うま~く産休入り&復帰した女性の事例をご紹介しますね。

   昨年、私は外部スタッフのA子さんをディレクション(制作指揮)する立場で、年間レギュラー案件を一緒に進行していました。仕事は順調に回を重ねていましたが、彼女から妊娠3か月のころに連絡があり、

「8か月目までは自分で対応する。9か月目以降は代理を立てさせてほしい」

と申し出がありました。ピンチヒッターといっても、彼女の師匠にあたるデザイナー。「腕は保証します!」ということだったので、私もクライアントも即OK。とてもスムーズに産休に入ることができました。

   出産後は、すぐにでも復帰したいとの意向。しかし、産んでみないと分からないことも多いので事前に無理な計画は立てず、産後あらためて相談することにしました。また、彼女からは「何かあればフォローしたい」と申し出があったので、すべてのメールの写しを送りました。ときどき師匠に連絡をしていたようです。

   そして無事出産。3か月後、そろそろ復帰できそうという連絡があり、確実に対応できそうな仕事から着手してもらいながら、無事完全カムバックできたのでした。メールの写しで「なんとなくつながってる感」がキープされていたのが大きかったようです。

ごぶさたのクライアントに「復帰のお知らせ」を

   私から見ると、A子さんは仕事の流れをきちんと守りながら、スムーズに休みに入り、無理なく復帰したという印象です。休みに入るタイミングや期間は、その人の体質や赤ちゃんの健康状態にも関係するので、正解はひとつではないと思いますが、押さえるべきポイントは「ホウ・レン・ソウ」にあるようです。


「ホウ=報告」:関係者にはきちんと報告しよう!
スムーズに産休入りするためには、安定期に入ったらためらわずに、関係者にきちんと報告を。進行中の案件がある場合は、信頼できる代理を立てるなど、周りに負担をかけない配慮も忘れずに。

「レン=連絡」:連絡が途絶えないように工夫しよう!
メールなどで連絡を維持し、「ゆるいつながり」を工夫することで進行も復帰もスムーズになります。しばらくご無沙汰している協業先・クライアントには出産後に復帰のお知らせを兼ねて、あいさつメールを送るのも手。

「ソウ=相談」:無理せずできる範囲を相談しながら復帰しよう!
これまでの信頼を失わないよう、できることと、できないことを正直に伝え、その中で何ができるか相談します。妊娠前に引き受けていた無理な納期の案件は引き受けられなくても、代理を立てたりメールの写しを時々チェックしたりすることはできますよね。


   「仕事が途絶える不安」は、ママでなくてもフリーランス共通の課題です。これまでしっかり仕事をしてきた自信があれば、きっと評価してくれる人がいるはず。妊娠・出産を機に仕事が激減するなら、それは赤ちゃんだけのせいではないのかもしれません。

   ということで、上記の「ホウ・レン・ソウ」を踏まえつつ、産休・育休前に信頼を得られる仕事をして、貴重なマタニティライフを満喫されるようお祈りしています。

フジモト&オオハシ

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