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転職には「有利な月」があった 調査から浮かんだ「10月も要注目」の理由

   10月に入り秋本番を迎え、「食欲の秋」や「スポーツの秋」、「読書の秋」などを満喫している人も多いだろう。そんな中、インターネット上では「転職の秋」についてコメントする人たちも結構いる。「もう転職の秋かなと思って探したり色々してるぜ」「涼しくなってきたな。転職の秋だ!」・・・といった具合だ。

   こうした「転職の秋」は、単なるイメージだけではないようだ。実際、ある業界では、これから始まる10月は「転職に有利な月」の上位、という調査結果も出ている。

広告・Web業界での転職経験者に聞いたところ・・・

転職の秋!?
転職の秋!?

   調査は、広告・Web業界の転職支援サイト「広告転職.com」を運営するプロフェッショナルメディア(東京都千代田区)が実施、2015年9月28日に結果を発表した。

   そもそも、「転職に有利な時期」はあるのか。広告・Web業界での転職経験者を対象(回答247人)にネットを通して聞いたところ、「ある」との回答が63.2%と半数を大きく上回った。

   それでは、「転職に有利な月」は何月なのか(複数回答)。上位を見ると、最多は「3月」で39.1%、2位は「9月」(31.4%)で、「10月」も3位(26.9%)に入った。3位の「10月」でも、最少だった「5月」(10.3%)の2.5倍以上の数字で、かなりの開きがあった。

   実際、同社のサイト「広告転職.com」における今年9月の求人数は、前年同期比193%と大幅に増えており、同社は、「9月と10月が転職に有利」な状況は今年にも当てはまりそうだ、との見方を示している。

「業界専門転職サイト」利用の方が「総合転職サイト」より、短期間で転職を決めている

   また、転職活動の際、転職支援サイトを利用する人の率は82.4%にも及んだことも分かった。一般的に転職支援サイトには、大きく分けて(1)様々な業種や職種を扱う「総合転職サイト」と、(2)特定の業界に特化した「業界専門転職サイト」の2タイプがある。

   今回の調査で転職にかかった期間を聞いたところ、最短の「1か月未満」と回答した利用者の割合が多かったサイトのタイプは、「業界専門転職サイト」(33.3%)の方で、「総合転職サイト」(21.4%)を12ポイント近く上回った。「1か月以上3か月未満」などの項目では両者の数字に大差はなく、「業界専門転職サイト」利用者の方が、短期間で転職活動ができたと言えそうだ。

   その理由として考えられる点については、自由回答を引用する形で、「特定(職種)のニッチな求人があるため」「希望業種の求人が多いため」といった声を紹介している。複数のサイトに登録した人の場合は、「最も利用した」サイトについて答えてもらった。

   ネット調査は、9月9日から11日にかけて実施した。回答した247人は、転職経験者で現在、日本在住の広告・Web業界で働く25~49歳の男女。