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マクロ分析の早稲田か柔軟対応の明治か いよいよ始まるFX対抗戦

   新企画「1000円から始める外為バトル」がスタート。早稲田大学と明治大学を代表するマネー通の学生が、元手の1000円を出発点に成績を競います。どのように売り買いして、どのように増やしていくか、まさに力量が試されます。知力・体力を傾けての対決を始めるにあたり、2人に抱負を語ってもらいました。

  • いよいよ始まるFXバトル
    いよいよ始まるFXバトル
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疑問符が残らぬように(早稲田)

   私は、米ドルを中心に取引を行っています。チャートの動きから将来の相場を予想するテクニカル分析も行っていますが、私が取引を行う際に最も重視している点は、各国の経済政策や日々のニュースなどのマクロ的な部分です。

   先日、イギリスでEUを離脱するか否かの国民投票が行われました。ご存知のとおり結果は離脱派の勝利でした。結果が明らかになると、1ドル=105円台後半をつけていたのが、わずか1時間で99円台まで円高が進みました。これは将来のイギリス経済に対する不安が広がり、比較的安全とされる円が買われたのが原因です。このようなケースはまれではあるものの、テレビなどで見かける何気ないニュースが、為替相場を動かすことは少なくありません。

   私は1000円の資金で米ドルの取引を行い、その売買の模様を毎週記事にしていきます。記事を書くにあたっては、読者の皆様にできる限り分かりやすく伝えていくという点を心掛けていきます。

   なぜここで円高、あるいは円安に振れると予想したのか。どういうニュースが為替相場にどう影響していくのか。学生という立場で、自分なりの意見や考えをしっかりと述べていき、できるだけ皆様に疑問符が残らないような記事を書いていきたいと思います。

   目標は、対戦相手の明大生に勝利し、できる限り資産を増やしていくことです。私自身楽しみながら今回の企画に挑戦していきますので、応援のほど、よろしくお願いいたします。(早稲田YT)

大差をつけて勝ちたい(明治)

   2016年6月24日、英国のEU離脱(Brexit)というショッキングな事件が起こり、世界経済は大混乱している。先週はドル/円相場が離脱以前の水準に回復し落ち着きを見せてはいるが、様々なリスクからEU離脱に関する経済不安が払拭されたわけではなく、景気の先行きに不透明感が増すことは避けられない。

   私は、また経済不安が再燃するような出来事が起こればリスク回避の円買いが進み、ドル/円相場は1ドル=100円を切る展開を想定する弱気派だ。

   さて、今回の「1000円から始める外為バトル」に出場するにあたり、これはFXにおける明早戦だと思っている。明治としては六大学野球においてもラグビーにおいても、早稲田はライバルであり、絶対に負けてはならないという気概がある。一つの校風であるといっても過言ではない。大学を代表して(勝手に)戦うわけであるから、いささかプレッシャーのかかるところではあるが、絶対に勝つことを目標としたい。それも大差をつけて。

   運用方針は「一つの予想に固執しない」という一言に尽きる。

   私は株式投資歴1年半、FX投資歴半年であるが、いまだに損切りできず大敗することが多々ある。それはどういう時かと自己分析したところ、相場が予想とは正反対に動いている、またはその気配があるにもかかわらず、最初に投資したときの予想に執着しすぎる傾向があることが分かった。

   その改善策としては、投資する前に複数のシナリオを描き、相場の値動きに対して正直に投資するということを考える。かりに予想が外れれば、より早い段階で損切りし、他のシナリオにシフトすることが大事である。

   生まれてこのかた、初めて連載記事を担当するわけだが、もともと文章を書くのは苦手で、読者の皆様は読みにくいと思われるかもしれない。できる限りの努力はするので、何とぞお付き合いいただきたい。(明治NS)