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ライブドア株 紙くずに

   マザーズに上場しているライブドア株の上場廃止が濃厚になった。これをうけて、2006年2月13日の株価は急落、終値は61円まで下がった。このところ、上がったり、下がったり、というマネーゲームをしていたが、最後にババを引いたのは一般投資家だった。

「絶好の底値と思ったのに‥‥」

   ライブドア株は13日、値幅制限いっぱいの61円に下落した。ライブドアの10日の終値は91円だから、30パーセント以上一気に下落した計算だ。「紙くず」に向かって、ひた走り。掲示板にはマネーゲームに敗れた投資家たちの悲鳴やぼやきが聞かれる。

●先週112円で買った投資家
「落ちてくる剣を素手でつかまえたのに・・・・ 絶好の底値と思ったのに・・・・ あ~~~~~あ、大損だ!」
●「1月25日155円で買った。多額の損が出ている。平成の大詐欺事件に参加」
●「61円ですか・・・1/10以下ですね。こんなことがあるなら、株式投資なんてできませんよね」
●「昔のひと言ってた。汗水流さずに儲けることは、ろくな事ないと」

   中にはこんな、やけっぱちな言葉も。

●「記念に10株買おう」

引き金を引いたのは、朝日新聞の記事

ライブドア本社が入っている六本木ヒルズビル。株は紙くず、ライブドアはいつまで続くのか
ライブドア本社が入っている六本木ヒルズビル。株は紙くず、ライブドアはいつまで続くのか

   暴落の引き金を引いたのは、11日付の朝日新聞の記事だった。堀江前社長らが有価証券報告書の虚偽記載の疑いで再逮捕される見通しとなり、東京証券取引所はライブドア株の上場廃止を決める方針だ、と報じたからだ。証券取引等監視委員会が告発するか、捜査当局が起訴した段階で、正式に上場廃止の手続きに入る見通しという。
   05年9月末の株主数は約22万人にのぼる。上場廃止に踏み切ると市場全体に影響が及びかねない。このため、「東証は決定には慎重だ」との見方も出ていただけに、朝日の報道はインパクトが強かった。ライブドア株はホリエモン逮捕以降、急激に下落しているが、7日には一時121円まで戻すなど、マネーゲーム的な取引が行われている。一般投資家は、まんまと騙された形だ。