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現代自動車 日本で本格展開

   韓国・現代自動車の日本法人、ヒュンダイモータージャパンが日本での販売戦略を強化する。現在全国にある57の販売拠点を2~3年後に100拠点に拡大、ミニバンなどの新車種も投入し、2010年には現在の販売台数の約4倍にあたる年間1万台の販売を目指す。朴炳允(パク・ビョンユン)代表取締役社長兼CEOが、JINビジネスニュースのインタビューに答えた。

JINビジネスニュースのインタビューに答えるヒュンダイモータージャパン・朴炳允(パク・ビョンユン)代表取締役社長兼CEO
JINビジネスニュースのインタビューに答えるヒュンダイモータージャパン・朴炳允(パク・ビョンユン)代表取締役社長兼CEO

   同社が日本進出したのは00年。しかし、販売不振が続き、05年度も当初の年間販売目標5,000台の半分程度しか達成できていない。同社は世界第7位の自動車メーカーに成長したが、日本ではトヨタ日産などのビッグネームの競争相手が手強いだけでなく、従来の韓国車のイメージ”安かろう 悪かろう”が払拭されていないことも大きい。

「品質が日本に引けをとらないレベルまで来た」

   そんなヒュンダイがここにきて、日本での積極的な販売強化を打ち出したのは、「性能や操作性などのクオリティーが日本に引けを取らないレベルまで来た」(朴社長)ためだ。アメリカの自動車品質調査会社のレポートでも、トヨタなどと肩を並べ、同社の車が上位にランキングされるようになった。

   そこで、
「ヒュンダイ車の認知度の向上を図り、クオリティーの高さを知ってもらうためには現状の販売拠点(ディーラー)が57では少ない。最低でも都道府県に2拠点を持ちたい」(朴社長)とし、2~3年後を目処に、国内100拠点にする計画だ。

ミニバンなど、販売車種の拡大も急務

   また、ヒュンダイグループの世界戦略では今後5年間で、販売車種を1.5倍に拡大する計画だが、日本で発売しているのは現在6車種しかない。日本でも様々な需要に応えるためには車種の拡大、品揃えは急務だ。このため、
「日本で販売している車種で足りないのはミニバン。需要も大きく、販売に期待が持てる」とし、日本市場への投入を急ぐ考えだ。ただ、米国などで売られているのは、大型サイズで、そのまま日本に持ってきても敬遠されそうだ。このため、日本向けを意識して手を加えたものの投入を計画している。

(朴社長のインタビュー詳細はこちら)