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竹中慶大教授、日銀の金融政策を批判

小泉政権で経済財政相や総務相を務め、2006年11月1日付で慶大教授に復帰していた竹中平蔵氏が日銀のマネーサプライ(通貨供給量)抑制を批判した。13日の英フィナンシャルタイムズ紙アジア版のインタビューに応じての発言とロイターが報じた。
それによると、竹中教授は「金融政策の正常化には2~3年を要する。日銀は性急過ぎる」と指摘し、国内総生産(GDP)デフレーターで見られる物価動向が依然として0.8%下落しているときに、マネーサプライを強引に削減するのは時期尚早との考えを示した。
日銀の金融政策をめぐっては、政府が経済財政諮問会議などで金利引き上げを牽制するなど対立が深刻化しており、次期総裁の座を狙っているともいわれる竹中教授がこれに乱入した格好だ。