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ディズニーのホテル、夏イベントポスターで 人気ゲーム「FF11」盗用認める

   「東京ディズニーランド」を運営するオリエンタルランドの系列ホテル「ディズニーアンバサダーホテル」の広告に、スクウェア・エニックスの人気ゲーム「ファイナルファンタジー11」から盗用した地図のデザインを使っていたことがわかった。2007年7月26日頃からネット掲示板の「2ちゃんねる」で、「ディズニーがFF11の地図をパクってサイトで使用か?」などと騒がれていた。

「検証画像」が話題になった
「検証画像」が話題になった

   問題の広告は、夏期イベント「パイレーツ・テイスティートレジャー」と題するもので、海賊をテーマに見て楽しい、食べておいしいスペシャルメニューを取り揃えている、と告知しているもの。激似していたのはポスターの淵の部分で、古い地図のような装丁、数字、アルファベットなどそっくりだった。

   「2ちゃんねる」では、「どうみてもFFの地図の枠と一緒。座標・方位マーク・地図の欠け方とか全部一致する」などのカキコミがあり、この広告と、「FF11」に出てくる地図をカラー写真で紹介。2つの写真を半透明に加工し、重ね合わせるなどし、盗用かどうかを検証していた。「これ以上ないほどピッタリ」「合いすぎてどこが重なってるかわらんw」という意見が出たが、あまりにも似ているため「フリー素材だろ、どうみても」という意見も出ていた。

「どのような形でお詫びできるのかご相談申し上げている」

   J-CASTニュースが7月30日にオリエンタルランドに取材を申し込み、同社が盗用を認めた。また、07年7月31日に「ディズニーアンバサダーホテル」のホームページ上に「広告宣伝活動において使用しておりました画像1点が、株式会社スクウェア・エニックス様が著作権を有する地図の画像を無断で使用したものであることが、このたびの社内調査で判明いたしました」という「お詫びとお知らせ」が掲載された。
   オリエンタルランド広報はJ-CASTニュースに対し、

「(J-CASTニュースから)ご報告をいただいた後ただちに調査したところ、(ポスターを)発注した外部の描写担当が盗用したことを認めました。スクウェア・エニックスさんに対しては、どのような形でお詫びできるのかご相談申し上げている段階です。本当に申し訳ありませんでした」

と話した。