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朝日・共同、MS社「ソースコード公開」と「誤報」

   米マイクロソフト(MS社)が、同社OS(基本ソフト)の技術情報を公開することを発表したが、同社が「ソースコードを公開する」との誤報が相次いだ。

   朝日新聞は2008年2月22日深夜、「アサヒ・コム」に掲載した記事で、

「『ウィンドウズ』などの設計図にあたる『ソースコード』を社外のソフト開発者らにも公開すると発表した」

と報じ、紙媒体(東京本社発行14版)にも掲載された。共同通信も「ソースコードを公開」などと報じた。MS社日本法人広報部はJ-CASTニュースに対して、ソースコードの公開を否定、公開されるのは技術関連のドキュメント(文書)だとしている。

   いわば、「誤報」となった形だが、朝日新聞は同日の夕刊(東京本社発行4版)で

「『ウィンドウズ』などの技術情報の一部を無償で公開することを明らかにした」

との記事を掲載、事実上の訂正を行った。共同通信が配信した「ソースコード」の記事も、ウェブサイトから続々と削除されている。

   なお、日経・毎日は、14版では「ソースコード」の記述は見られず、誤報を回避している。読売、産経の両紙は、朝刊の段階ではこのニュースを報じていない。

   一方、米国でも、ダウ・ジョーンズが、今回公開された内容に「lines of code (ソースコードの行数)」が含まれていた、と報じたことから、これを「誤報」だとする声も、一部ブロガーからあがっている。