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週刊現代のミスチル「解散」説 事務所は否定、ファン疑心暗鬼

   週刊現代が報じたミスチル「解散」説で、ファンに混乱が広がっている。事務所サイドは全面否定したものの、サザン、チャゲアスと無期限の活動休止になった例もあり、不安が拭い切れないらしい。今度は、どうなのか。

「チャゲアスの件もありますしね・・・」

ミスチルは、「解散」報道を否定
ミスチルは、「解散」報道を否定

   J-POP界を長年引っ張ってきた大物バンドだけに、2009年4月6日発売の週刊現代は、「独占スクープ」と仰々しい宣伝文句を付けた。

   その記事によると、ミスチルこと「Mr.Children」が結成20周年を迎える09年の年内に解散もしくは、無期限の活動休止になるというのだ。

   この一報は、ネット上で反響を呼び、ミクシィのミスチル各コミュニティでは、次々に悲痛な声が上がった。

「嘘ですよね~」「それはないとおもいます!! ミスチル仲いいし」

   ただ、それでも疑心暗鬼な気持ちを吐露するファンもいた。

「でも・・・まったく完全な嘘やと思えない 週刊誌もそれなりに裏で調べてるし・・。チャゲアスの件もありますしね・・・あれも結局否定しときながら、結果はってことやし」

   週刊現代の記事によると、解散後のミスチルは、ボーカルの桜井和寿さん(39)が、所属事務所の烏龍舎とエイベックスが共同で設立した新事業体「ORS」に移籍し、新バンドを結成する計画だという。烏龍舎は、ミスチルのプロデューサーとして知られる小林武史さん(49)が社長。記事では、メンバーの不仲ではなく、烏龍舎やエイベックスの事情が理由だとしている。解散もしくは無期限休止をうかがわせるものとして、現在行っている全国ツアー以降のスケジュールが白紙状態で、新曲リリース期日も設定されていないことを挙げている。

   この「解散」報道に対し、所属事務所の烏龍舎では4月7日、ミスチルの公式ホームページ上で、「言うまでもありませんが、この様な事実は全くございません」と、強い調子で全面否定した。

デビュー20周年という節目だけに注目される

   烏龍舎のこのお知らせでは、「あまりにも突拍子もない記事」であり、ファンに不安や混乱を与える内容だと考えて、コメントを出すことにしたと説明。全国ツアー中のミスチルは、メンバーやスタッフの間で充実した活動をしており、デビュー以来の所属レコード会社のトイズファクトリーとも良好な関係を築いているとしている。ファンには、今後の情報を公式サイトなどで確認するよう呼びかけている。お知らせは、「スタッフ一同」名だ。

   週刊現代では、記事中で、烏龍舎に取材して09年での解散を否定されたことを書いている。今回出たお知らせについては、週刊現代編集部は、「記事の内容には十分、自信を持っております」とコメントしている。

   サザンオールスターズやCHAGE and ASKAのケースでは、夕刊紙やスポーツ紙が報じた「解散」について、事務所サイドが否定。後に、無期限の活動休止と発表している。サザンは、「必ず戻ってくる」と復活を約束し、チャゲアスでは、デュオを母体にメンバー2人がその活動としてソロになるとしている。

   いずれも、活動休止の決定は、デビュー30周年の節目に行われた。

   今回のミスチルの場合は、デビュー20周年の節目だ。事務所サイドでは、「解散」を否定しているが、アーティストにとって、結成から10年ごとの節目は、何らかのターニングポイントという意味で、鬼門であるのかもしれない。

   ミスチルは、97年と02年に2度、活動休止している。今回は、同様なことがあるのか、それとも解散でなくても無期限休止になることはあるのか。現在の所属レコード会社のトイズファクトリーに聞くと、「公式サイトで発表したコメント以外のことは、お答えできません。取材は受けておりません」とのことだった。