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中山美穂が悲惨な過去告白 男に包丁振り回された、帰宅途中に「誘拐」

   女優の中山美穂さんが仏パリでの生活、子育てについて綴ったエッセイで、「同居していた男性に包丁を振り回された」「小学生の頃に誘拐されそうになった」という悲惨な過去を明かしている。2009年内に中山さんの主演映画が公開される予定だが、なぜこのタイミングで暴露したのか。

誘拐トラウマで、「息子の手を離せない」

加筆した部分で悲惨な過去を綴っている
加筆した部分で悲惨な過去を綴っている

   中山さんのエッセイ「なぜならやさしいまちがあったから」(集英社)は2009年5月8日に発売された。集英社広報室によると初版は3万部で、芸能人のエッセイとしては「多いほう」。発売からまだ3日だが、「出だしは好調だ」。

   女性誌「LEE」での連載(06年10月~09年4月)をまとめたもので、書籍化にあたって、全229ページのうち半分以上の121ページを書き下ろした。 加筆した部分で、こんな悲惨な過去を綴っている。

・「一緒に暮らす男性に包丁を振り回されたことがあります」

   同居していた男性に包丁を振り回された、と驚愕のエピソードを明かしている。いつ、どういう状況で起こったのか、相手の男性は誰なのか、くわしくは書かれていない。

   刺されるかもしれない恐怖を前に、とっさに子どもの頃に似たようなことがあった、と思い出した。刃を向けられたのは中山さんの母親で、中山さんをかばって相手の足に噛みついたので、その隙に逃げた。

   しかし同居男性に襲われた時は逃げずに正面から向き合った、と強さをみせている。

・「もしかしたらあの時命を失っていたかもしれない

   さらに、小学生の頃、帰宅途中に誘拐されかけたと明かす。母親の知り合いが「迎えを頼まれた」と声をかけてきたので車に乗ると、東京から3時間ほど離れた場所に連れて行かれた。結局、何をされるでもなく東京に戻ると、パトカーが何台も待機していた。その時のトラウマで、「息子の手を離せない」としている。

メディアの反応はイマイチ?

・「彼女は自ら命を絶ちました」

   中山さんが歌手デビューした翌年(1986年)に、姉的存在としても慕っていた2つ年上のモデルが自殺した。生前、彼女には恋人がいて幸せそうだっただけに、誰かに「別れなさい」と言われて自殺したのではないか、と思ったそうだ。

   これをきっかけに自身は「自由な恋愛をしよう」と決意、「誰にも止めることができない自由な魂で結婚をしました」と結んでいる。

   女優、歌手として活躍していた中山さんは2002年に作家の辻仁成さんと結婚、男児を出産した。結婚後は仏パリで暮らしている。

   CMや試写会に登場する程度だったが、09年中に公開予定の辻さん原作映画で主演を務め、これを機に女優として本格復帰するともみられている。

   そのタイミングを狙った書籍化だったと推測できるが、ネットニュースで取り上げられている程度でメディアの反応はイマイチだ。

   芸能関係に詳しい業界関係者は、

「中山さんの結婚を快く思っていない関係者は多く、バックアップがなかったのではないか。また、出版社側は売れると踏んで悲惨なエピソードを付け加えたのでしょうが、暴露本が売れたというのは昔の話。不況下で不幸な話題よりも、幸せな生活を自慢した方が売れるんじゃないか」

と話している。