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石原真理子「自叙伝書いてない」 フジテレビ放送に出版社抗議

   自叙伝「ふぞろいな秘密」、私は書いていない――。女優の石原真理子さん(45)がフジテレビの番組でこう明かしたことに対し、発行元の出版社がフジに「全くの事実無根」と抗議していたことが分かった。出版当時は自ら会見までして売り込んだというのに、今さらなぜなのか。

「石原さんが本の著者であることは厳然たる事実」

石原真理子さん
石原真理子さん

   テレビドラマ「ふぞろいの林檎たち」で清純派女優として一斉を風靡した石原真理子さん(現在は真理に改名)。その一方で、数々の浮き名や奇行で知られ、「プッツン女優」とも評された。2006年12月に自叙伝「ふぞろいな秘密」を出版したときも、交際した有名人たちの実名を暴露して話題になった。

   ところが、またプッツンしたのか、テレビでの発言が物議を醸している。フジテレビ系で09年8月24日放送のバラエティ番組「SMAP×SMAP」のトークコーナーで、いきなり自叙伝について、「私は書いていない」と断言したのだ。

   番組の中で、石原さんは、出版社からゴーストライターが書いたと思われる原稿が送られてきたと証言。週刊誌で報じられた数々の交際相手の実名が書かれているのに戸惑い、原稿の修正を出版社に依頼したが、「時間がない」とそのまま出版されてしまったと主張した。石原さんは、「目の前で平気でウソをつく人や自分をだます人はいるはずないと信じ込んでいた」と、出版社側を非難するような発言までしている。

   これに対し、自叙伝発行元の双葉社が25日、石原さんの発言は「全くの事実無根」であり、それを鵜呑みにして放送したとして、フジテレビ側に口頭で抗議した。双葉社では、番組の中での全面謝罪も求めている。

   双葉社は26日、コメントを出し、石原さんとは契約を交わし、本の取材テープなど証拠もあるとして、「石原さんが本の著者であることは厳然たる事実」と主張。出版に当たっては、石原さんに何度も足を運んでもらい、原稿を再三確認したとして、「確認作業を怠り、独断で出版したという事実は一切ございません」としている。

玉置浩二さんとの新生活の必要から?

   石原真理子さんは、自叙伝「ふぞろいな秘密」出版の当時、自らその内容について記者会見している。月刊誌などのインタービューに対しても、「私自身も最後まで実名で書くべきか、悩みに悩んでの出版でした」などと告白。交際相手の実名も自ら挙げ、自身のブログでも「全てが事実のまとめ、私の人生」ともした。

   自叙伝のあとがきでは、ゴーストライターではなく、自ら書き上げたことが名前入りで記されている。「ときにはホテルの一室にこもり、ときには清々しい太陽の光を浴びながら書き上げた」という。

   当時を知る出版関係者は、「自叙伝は、本人が書きたいというので書いてもらい、双葉社で校正などの作業をしたと聞いています。ゴーストライターがいたということも、修正を頼まれても時間がなかったということもなかったということです」と言う。

   それでは、なぜ石原さんが今ごろになって「書いていない」と発言したのか。

   石原さんが歌手の玉置浩二さん(50)と2009年2月に復縁したため、関係者は、「玉置さんと新しい生活を始めたため、そう言わざるを得ない事情があったのでしょう」とも。が、本当のところについては、「本人でないのでよく分かりませんね」と首をひねる。

   フジテレビの番組広報は8月26日、取材に対し、双葉社からの抗議については、担当者同士で話し合いをしていることを認めた。ただ、まだ正式な抗議文を受け取っていないとして、「内容の詳細はあす以降うかがうため、現段階ではコメントを差し控えます」と言っている。