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「エクセレントNPOとは何か」 言論NPOがブックレット発行

   マニフェスト評価や政策ウォッチを行っている認定NPO法人「言論NPO」は2010年3月10日、ブックレット『「エクセレントNPO」とは何か―強い市民社会への「良循環」をつくり出す』を出版した。NPO法制定から10年以上が経った今、この国の市民社会は本当に強くなったのか。なっていないとすれば「強い市民社会」をつくるために何が必要なのか――そんな問題意識のもと、国内外の有力なNGO・NPOの代表や専門家からなる「非営利組織評価基準検討会」が2年にわたって議論した内容をまとめた。

   「エクセレントNPO」という言葉について、言論NPOの工藤泰志代表は、

「かつて世界的なコンサルタントであるマッキンゼーが、経営で成功するモデル企業を『エクセレント・カンパニー』とし、その要因を明らかにすることで世界のビジネス社会の変化を促したように、非営利組織の世界にも、強い市民社会を促すためのモデルが必要。私たちはそれを『エクセレントNPO』と名付け、非営利の世界での社会変革のモデルとなるNPOの要因を分析することで、その評価体系を構築しようと考えた」

と説明。ブックレットに収録された議論の意義について

「鳩山政権が『新しい公共』を政策として掲げる中、ここで行われた議論は、政治、そして非営利組織自身に対する、民間側からの強いメッセージとなると考えている。本書での提起を機に、社会の課題に向かい合い、第一線で活躍している人たちの協力も得ながら『強い市民社会』をつくるための大きな議論づくりを行いたい」

と述べている。ブックレットはA5版120頁、630円(税込)。