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NON STYLE賞金1億円に戸惑う 「ファンと分かち合えたら」

   お笑いコンビ・NON STYLEが2010年3月19日開催されたお笑いコンテスト「S-1グランプリ」で優勝し、お笑い史上最高の優勝賞金1億円を手にした。NON STYLEはこれまでにもお笑いコンテストで高額賞金を手にしたことがあるが、今回は流石に戸惑っているようで、ブログに悩む様子を綴っている。

   「S-1バトル」はソフトバンク主催のお笑いコンテストで、コントやネタなどを3分以内にまとめた映像でエントリーするのが特徴。09年3月からスタートした。ソフトバンク携帯電話ユーザーの投票で月間チャンピオンを選出し、決勝で年間チャンピオンを決定する。お笑い史上最高1億円という優勝賞金で話題になっていた。

「ぶっちゃけ、現実味のない金額」

   6月の月間チャンピオンだったNON STYLEは10年3月19日に開催されたグランドチャンピオン大会に出場。陣内智則さんらとともに最終3組に残り、約27万8000票を獲得して優勝した。

   ツッコミ担当の井上裕介さんは、同日夜の更新で、「本当に、ありがとうございます!」と感謝。08年の「M-1グランプリ」優勝の時と同様、自分たちが優勝すると思っていなかったので、「まだ夢を見ているような感覚」だという。NON STYLEは、「M-1」と「S-1」の月間チャンピオンとして既に1000万円の賞金を手にしているが、今回の1億円という額は「ぶっちゃけ、現実味のない金額」。優勝直後の会見では「無料ライブをやりたい」と話していたが、

「自分のためにどう使えばいいかもわからないし、何より自分のためには使いたくないので、ファンのみんなと分かち合えたらなぁっと思います」

と書いている。

   ボケ担当のいしだあきらさんも、20日にブログを更新。今回の優勝はNON STYLEだけではなく、「制作スタッフさんや、作家さんといったチームでとれたのがなによりも嬉しいです」。賞金の使い道も、スタッフらと一緒に考えたいとした。

「私利私欲ではなく、周りの人達のために使って…」

   その後、井上さんは20日午後にも再び更新。賞金額が莫大なこともあり、「快く思ってない人も多くいるだろうし、自分たちも莫大な賞金に相応しい人間だと思っていない。ただ目の前にいる人たちに笑ってもらえるよう、一生懸命努力しただけだ」といい、さらに

「これから先、まだまだ長い芸人人生。辛いことがたくさんあるとは思うけど、地道に一歩ずつ頑張っていきたいと思います! そしていつの日か、自分がもっと成長して、賞金に相応しいような男になれるよう1日1日を大切に生きて行きたいと思います」

としている。

   賞金の使い道についても引き続き、「私利私欲のためにではなく、周りの人達のために使って、みんなが笑顔になれたらなぁっと思います!」と書いている。