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女子アナW杯の現地入り断念 治安状態に対する不安ぬぐえず

   サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会開催が迫るなか、NHKや民放在京キー局が、女子アナウンサーを現地に派遣しない事がわかった。現地の治安に対する不安が強いためだと見られる。

   そんな中、人気急上昇中のカリスマモデル・小森純さんが、日本チームを応援に南アフリカに行くのではないか、と噂されている。大丈夫なのか。

   小森さんは1985年11月22日生まれの神奈川県出身。高校から読者モデルとしてファッション誌に登場。雑誌「Popteen」のモデルとして活躍し、10代の女性を中心に圧倒的支持を受けた。

小森純「南アフリカにもいくぜ!」

   最近ではテレビのバラエティー番組に数多く出演。テレビ朝日系「学べるニュース」、日本テレビ系「不可思議探偵団」、フジテレビ系「クチコミ」などのレギュラーを抱え、テレビに登場しない日はない、といわれるほどの売れっ子になっている。

   小森さんは2010年5月11日に自身のブログで、

「私も革命サポーターになることができました」

と、日本サッカー代表の公認サポーターになったことをファンに報告。同日の「adidas×サッカー日本代表サイト」に掲載された小森さんのブログでは、自らを「ギャル代表サポーター」と紹介。日本代表の試合は気合で応援する、とし、

「南アフリカにもいくぜ!」

と書いている。

   南アフリカ入りに危険はないのだろうか。テレビ局は今回のW杯開催地の治安が悪いため、撮影スタッフの安全、とりわけ女性の同行をどうするかに頭を悩ませていた。中でも番組の華となる女子アナの派遣が焦点になり、フジテレビ、TBS、テレビ朝日、NHKは派遣しないことになった。

   ただ、各テレビ局は派遣見送りについて、番組の構成上女子アナを使わないためで、治安だけが理由ではない、と説明している。日本テレビ広報は派遣するかどうかは公表していない、としている。

50メートル1人で歩けば必ず強盗や強奪に遭う!

   どれだけ南アフリカは危険なのか。国内企業に海外の総合的な危機管理情報を提供するシージーエス・ジャパン所長の中村紘さんは、「ホテルから50メートル1人で歩けば、必ず強盗・強奪に遭う」といってもそれほどおかしくないのが現状だと指摘。日本人の通常の危険に対する備えや感覚はまったく通じず、

「女性だけではなく男性も、よほど注意をしなければ無事に帰国することすらあぶない、と考えたほうが良いでしょう」

と説明する。

   南アフリカは試合会場や周辺、宿泊地などには厳重な警備体制を敷いている。しかし、警備の輪の外に出たり、単独または少人数で行動したりすると、狙われる可能性が高い。こうした状況を考えると、女子アナを現地入りさせない選択は正解だと見ている。

   そんな南アフリカに、小森さんは日本選手応援のために行ってしまうのだろうか。所属する事務所・ツインプラネットに問い合わせてみたところ、

「担当者が不在のため答えることができない」

ということだった。