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海老蔵「悪い噂」「不利な情報」 報道が続くのはなぜなのか

   きょうは市川海老蔵さんの33歳の誕生日だ。海老蔵さんが顔などに重傷を負った事件に関する報道は、事件から10日以上経った今もまだ次から次へと続いている。週刊誌最新号では、「酒と女とクスリと」「示談交渉に暴力団」といった「悪い噂」やマイナスイメージを伝えている。海老蔵さんは数々の報道について、事実とは違う点も「たくさんある」として、近く会見を開いて説明する考えを知人に明かしている。

   2010年12月6日、誕生日でもあるこの日も、朝のワイドショーは海老蔵さん関連の情報を伝えた。けがをした海老蔵さんが病院へ運ばれた11月25日以降、連日のように「新情報」を伝えている。

タクシー代300円ねぎった??

市川海老蔵さん「新情報」を伝えた週刊現代と週刊朝日
市川海老蔵さん「新情報」を伝えた週刊現代と週刊朝日

   12月6日の「とくダネ!」(フジテレビ系)では、海老蔵さんが当日に現場から自宅へタクシーで戻った際、「タクシー代300円前後をねぎった」などと報じた。海老蔵さんが帰宅途中の車中で、信号や右折禁止を無視して早く行くようタクシー運転手に指示したが従わなかったからだという。

   また、同6日に首都圏などで書店に並んだ週刊現代の最新号(12月18日号)は、「ヤクザもビビる『ヤバイ連中』 海老蔵がハマっていた 『西麻布の夜』――酒と女とクスリと」との見出しで報じた。週刊朝日最新号(12月17日号)の見出しは「墜ちた梨園のプリンスと愚連隊 海老蔵の示談交渉に暴力団」だ。

   海老蔵さんが11月28日に被害届けを出し、暴力をふるったとされる26歳の男性の逮捕状が29日に出た段階では、海老蔵さんの「介抱していたらいきなり殴られた(蹴られた)」などの説明が前面に出ていた。しかし、ほどなく「先に手を出したのは海老蔵さん」「海老蔵さんが灰皿にテキーラを入れて飲めと強要していた」などの関係者らからの「反論」が大きく報じられ始めた。海老蔵さんが一方的な被害者、というわけではなくトラブルの原因をつくった可能性があるというのだ。情報によっては「海老蔵さんの方が悪いのでは」とも思いたくなるような話もある。

   報道はどこまで本当なのか。現時点では真相はやぶの中だ。海老蔵さんの方でも反論したいことがあるようだ。海老蔵さんと電話で話をしたという、脳科学者の茂木健一郎さんは12月4日のブログで海老蔵さんの思いの一部を伝えた。海老蔵さんは「いろいろ報道されて」いることについて、「実際にはそうではなかったこともたくさんある」として、「いずれ」自身で記者会見を開いて説明したいという考えをもっているのだそうだ。

殴った26歳「出るならすべてをぶちまける」

   ちなみに、今回の週刊現代記事は、海老蔵さんを殴った人物がメンバーだという「『関東連合』と呼ばれる不良グループ」について書いている。暴力団関係者の話として、「ヤツら」が「一貫して手がけているのは、ドラッグの売買」などと伝え、「拠点を(渋谷から)六本木・西麻布に移し、クラブなどを舞台にさらに勢力を拡大」と紹介している。

   「クラブで酒を飲み、ドラッグを買い、オンナを紹介される――関東連合の支配する『西麻布の夜』に、多くの芸能人、著名人が溺れた」のだそうだ。ただ、海老蔵さんについては、「クスリ」「ドラッグ」との関連をうかがわせる記述は見当たらない。

   週刊朝日の記事の方は、海老蔵さんを殴った男性側と海老蔵さん側の間に立って「示談を進めている」と話す人物が、「広域暴力団参加の有力組織の構成員で、新宿を根城にしている」のだと指摘している。この人物らに関しては、捜査関係者の話として「暴力団の大組織の名前まで出して、数億円の金額を吹っかけ、半端でない金額を海老蔵から取ろうとしている」という情報があることも伝えている。

   見出しだけからは判然としなかったが、決して海老蔵さん側が「付き合いのある暴力団を利用して云々」という話ではなく、どちらかと言えば暴力団関係者が介入してきて海老蔵さん側が困っている、というニュアンスだ。もっとも海老蔵さん側にも弱みがありそうだということもにおわせている。

   週刊朝日の取材に応じた、この「間に立っている」人物によると、海老蔵さんを殴った26歳は「もう出て(出頭して)もいいし、出るならすべてをぶちまける」と話しているという。

   海老蔵さんが「いずれ」開くとしている記者会見で果たして「真相」は明らかになるのだろうか。