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「AKB48」メンバーと支配人が謝罪 女子高生にタダのチケットで「炎上」

   アイドルグループ「AKB48」ファンの女子高生2人がSNS「mixi(ミクシィ)」の日記に、「AKB48」の楽屋に案内され、メンバーと写真を撮影しコンサートのチケットをもらった、と明かしたため、ネットで大騒ぎになった。

   「この女子高生だけ優遇するのは許せない」と「AKB48」関係者に批判が殺到し、「AKB48劇場」支配人のツイッターが「炎上」したからだ。支配人はブログで謝罪し、女子高生達と一緒に写真を撮った「AKB48」メンバーもブログでファンに謝ることになってしまった。

いきなり「AKBに会わせてあげる」と言われた

   騒動の発端となった「ミクシィ」の日記は2011年1月22日、23日付けのもの。22日に行われた「AKB48」のコンサートを楽しんだ後に、

「私と私の友達だけAKBの偉い人に声をかけられて、『メッチャ頑張って声出してたね』っと言われて少し話してたらいきなり『AKBに会わせてあげる』と言われてAKBの楽屋に連れていかれました」

などと今回の経緯を説明している。

   楽屋では「AKB48」メンバーの宮澤佐江さん、大島優子さん、板野友美さんのほか、「SKE48」メンバー全員、秋元康さんなどに会った。最後に「AKB48の偉い人」から「AKB48」のコンサートチケット3枚をもらった、というのだ。

   2人の日記には、今回の楽屋訪問の証拠といえる宮澤さんとのスリーショット写真が掲載。宮澤さんの大ファンだったため、たくさん話をしてずっと号泣していた、と書いている。

   「AKB48」のファンには本当に夢のような出来事だが、一般のファン達はこの日記を読んで「なぜこの女子高生だけを優遇したのか」「不平等だ」と大激怒。「AKB48」関係者へ批判がネット上に大量に出回り、「AKB48劇場」支配人の戸賀崎智信さんの「ツイッター」にリツイートが殺到して「炎上」した。

   このコンサートは「リクエストアワーセットリストベスト100 2011」。会場が狭いためチケットは抽選、女子高生が貰った3枚のチケットは最終日のものでまさにプラチナチケットだった。さらに、今回のコンサートではチケットの転売や入場するために必要な身分証明書のチェックが厳しく行われ、違反したファン50人が会場から閉め出されたことも「火に油」となった。

「完全にこちら側に落ち度がございました」

   戸賀崎支配人は11年1月25日付けの「AKB48オフィシャルブログ」で、実際にあったことだと認めた。2人の女子高生を楽屋に招いたのは、一生懸命応援していた姿に感動し、「何かサプライズをしてあげたい」と思った上での行動だと説明とした。そのうえで、

「特定のファンを優遇したという事につきましては、完全にこちら側に落ち度がございました。全てのファンの方に多大なるご心配、ご迷惑をおかけしてしまった事をお詫び申し上げます。今後、二度とこのような行き過ぎたサプライズを不特定のファンに行わないことを約束します」

などと謝罪した。日記に掲載された写真に写っていたメンバーの宮澤さんも同日、たくさんのファンから自分を心配してくれるメッセージが寄せられているとし、

「みなさんに心配をかけてしまったことが、自分的にすごくショックです。ごめんね。。。」

と謝った。

   戸賀崎支配人が謝罪した後も「ツイッター」に苦情のリツイートが止まることはなく、今でも

「どんな思いで我々がチケットやら色々買ってるかもう一度考えてほしい」
「入りたくても入れない人いっぱいいるんですよそれなのに『大声で応援してた』ってだけでチケットあげるって?それじゃあ抽選する意味ないじゃん」
「運営側がルール守ってないですよね?ファンに偉そうに言わないでください」

などと書き込まれている。