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地震に原発「頼れる人欲しい」 結婚したい女たち増加中

   東日本大震災やそれに伴う原発事故で不安になり、結婚したいという女性が増えている。結婚相談所では、女性からの資料請求が増加、百貨店では婚約指輪や結婚指輪を買い求める人が多いという。

   結婚相談所大手のオーネットでは、2011年4月に入ってから資料請求の件数が前年同月比15%も増加しているという。

「広告を自粛するなど積極的なPRはしていないのに」

   新規会員も女性が多く、震災後は会員の男女比で女性が5%アップ。広報担当者は「地震後は広告を自粛するなど積極的なPRはしていなかったのですが、これだけの反響があるとは。お話を伺うと地震や津波の報道で不安になり、誰か頼れる人、一緒にいてくれる人がいればという女性が増えているようです」と話す。成婚して退会する会員も3月は前年同月比2割増しだった。

   オーネットは全国に46の支社があり、東北方面では、仙台や盛岡、郡山などの被災地にもある。現在、どの支社も営業を再開しているが「こんなときだからこそパートナーを探したい」と、避難所からやってくる人もいるという。

   確かに、地震を機会に積極的になっている女性が増えているようだ。ヤフー知恵袋には、「地震で心配だったので片思いしている相手の男性にメールしてしまいました」といったもののほか、地震後、安否確認のメールで元彼と復縁、結婚するかどうか悩んでいるといったものまで寄せられている。

婚約・結婚指輪の売上16%増し

   また、新宿高島屋では、4月に入ってから結婚指輪や婚約指輪の売上が前年同月比16%増加しているという。

   広報担当者によると、3月は客数が減少し、店舗も営業時間を短縮していた。購入を先延ばしにしていた人が4月になり、落ち着いてから買っているとも考えられるが、それだけで16%増しという数字は出ないという。

「最近は、婚約指輪は買わないで結婚指輪だけにするというカップルも多い。そんな中プラスというのは大きいです。大切なもの、人と人との絆を見つめ直すという動きが起きているのではないでしょうか」

と分析している。