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「荒茶」の放射線量検査、各県からの拒否相次ぐ

   生茶葉を乾燥させた「荒茶」の放射性物質検査を、厚生労働省が1都13県に求めたのに対し、静岡・神奈川・埼玉・栃木などの各県が要請を拒否するという異例の事態になっている。

   静岡県の川勝平太知事は2011年5月18日、消費者に無用の混乱を招くとして検査の拒否を表明。神奈川県なども、暫定規制値の改定が行われるまで検査に応じない方針を明らかにしている。乾燥によって重量が減ることから、荒茶では生茶葉より放射性物質の濃度は上昇するが、厚生労働省は生茶葉の状態と同じ1キロあたり500ベクレルを暫定規制値に設定している。これに対する産地の反発が広がっているためだ。

   なお20日の時点で、神奈川・茨城・栃木の3県の生茶葉から規制値を超える放射性物質が検出されている。