東日本大震災で壊滅的な被害を受けて閉鎖していた宮城県気仙沼市の魚市場が6月23日に再開される。
気仙沼港は生のカツオの水揚げ全国一を誇る。県や市、気仙沼漁協は例年6月中旬に始まるカツオの水揚げを目標に、地盤沈下した岸壁の整備や水揚げの設備の復旧を進めてきた。
当分の間は生のカツオのみを扱う。主に加工用になる冷凍カツオについては、冷蔵、冷凍、加工などの施設がほとんど失われているため、水揚げを見合わせる。1日の取扱量は当面、50トンまで。徐々に増やして300トンにすることを目指している。
漁協によると、6月中旬の時点で、カツオの漁場は房総半島の南南東約350キロの八丈島付近にあり、北上は遅れ気味だという。