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高岡蒼甫が騒動の「真相」告白 「このままじゃこの国はダメになる」

   韓流コンテンツを強く推すテレビ局を批判し、所属事務所を退社することになった俳優の高岡蒼甫さんが2011年7月29日、個人ブログを開設し、自身のこれまでの俳優人生や、騒動の経緯を説明した。

   高岡さんは2011年7月28日、ツイッターに「スターダストプロモーションから自分は離れる事になりました。一つの呟きからの大きな波紋により、事務所の関係各位にはご迷惑をお掛けしました。当然の結果だと思っております」と投稿。経緯を聞かれ、「自分からは切り出してはいません。けれど覚悟があり発信したことです」とし、事実上の解雇だったことを示唆した。

「マスコミなど全員くたばれと心底思っていた」

高岡さんのブログ
高岡さんのブログ

   高岡さんの以前の公式ブログは29日までに消滅したが、29日夕方、ツイッターに「ブログ更新しました」と報告。新たに、個人で開設したと見られるブログを紹介した。

   タイトルは「高岡蒼甫 本人ブログ」。29日の記事は「事実に基づく真相」というもので、今回の騒動の経緯を書いている。

   05年に公開された映画「パッチギ」のキャンペーンで韓国に行った際、韓国メディアの取材で自分の言ったこととは違う文章が掲載され、日本のマスコミやネットから「反日思想」のレッテルを貼られた。

   その後、妻・宮崎あおいさんと結婚した際も、「反日」からの流れで再び叩かれ、「完全にマスコミ嫌い」になっていたという。「マスコミなど全員くたばれと心底思っていた」とまで書いている。

   パッチギの撮影終了後に、仕事関係の悩みなどから自殺を図り精神病院に通っていたこともあると書いているが、本当の自分が理解されないことから「鬱状態も再発」。病気が中々治らず、「生きた心地がせず毎日に疲れ果てていた日々」が何年も続いていたという。

「溜まっていたものがどんどん噴出した」

   俳優業を辞めようと思っていたが、2011年に三島由紀夫の「金閣寺」の舞台に出演。そこで与えられた「前向きな役」に自分がリンクし始め、地方巡業を続ける内に気付いたら「安定剤の存在も忘れるくらいしっかり立ってる自分がいた」。「これでもう大丈夫。芝居が楽しい」とまで思えたという。

   その矢先に東日本大震災が起きた。「今度は自分が前向きにさせる番だ」と思ったが、「国民に伝わらない情報が多すぎたり、的外れな外国のドラマ、朝のニュースでは偏った報道。この国を心底疑った」。今回のテレビ局批判もその流れだとし、「いい加減我慢が出来ないところまできていた。溜まっていたものがどんどん噴出した」と書いている。

「この国の一大事な時にどさくさ紛れに、欺いて偏りをみせてる今の体制がすごく気持ちが悪いと思った。誤解を与えてしまった皆さんには申し訳ないと思いますがどうか今回の事はご理解していただけたら嬉しいです。決して自分は韓国に対する批判はしてはいない。日本を引っ張っていってる人間たちに対する抗議の意味だと理解をして欲しいです。このままじゃこの国はダメになる」

   コメント欄には「応援しています!」「大丈夫、あなたと同じ思いの人間は沢山います」といったコメントが1時間ほどで500件以上寄せられている。