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返済猶予後の倒産100社超える「年末さらに増える可能性」

   「中小企業金融円滑化法」で金融機関から借入金の返済猶予を受けたにもかかわらず、その後に倒産した企業は2011年1~8月で101件にのぼったことが、帝国データバンクの調査でわかった。すでに昨年1年間の23件を大幅に上回っている。

   円滑化法は09年12月に施行された。中小企業は金融機関に申し出ることで借り入れに関する金利減免や返済猶予などの条件変更を受けられる。資金繰りを安定化させて業績回復につなげるのが狙いだったが、必ずしもそうならないケースが増えている。帝国データバンクは、「年末、年度末にかけて倒産がさらに増えていく可能性が高い」としている。