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大阪、神戸、奈良、京都… 関西に高まる「マラソン熱」 

   2011年10月30日に迫った第1回大阪マラソンをはじめ、神戸、奈良、京都と、この冬の関西は市民が参加できるマラソン大会が目白押しだ。

   ランナーだけで2万人近く。その応援団や観客たちで街じゅうがにぎわう。この機を逃すなと、百貨店や健康・スポーツメーカーらは「マラソン熱」を盛り上げ、売上げアップにつなげたいところだ。

阪急百貨店、大阪マラソンの前夜にトークショー

関西は「マラソン熱」が急騰中(写真は、「大阪マラソン」のホームページ)
関西は「マラソン熱」が急騰中(写真は、「大阪マラソン」のホームページ)

   関西大学大学院会計研究科の宮本勝浩教授らの推定によると、大阪マラソンの経済波及効果はジョギングやマラソン愛好家、観戦者などの消費支出や大会グッズの売上高など、124億円といわれている。

   大阪マラソンの公式スポンサーのミズノは、限定モデルのシューズやキャップ、Tシャツ、タオルなどを発売。売れ行きも好調のようだ。

   本格的なマラソン・シーズンの到来を前に、アシックスは10月19日に阪急百貨店と組んで、「アシックス ナイトラン」を開催する。仕事帰りにランニングしたい、これからランニングを始めたいといった女性限定のイベントで、梅田の阪急百貨店イングス館から中之島を折り返すコースを約1時間走る。一人でも多くのマラソン愛好家を増やしていきたい考えだ。

   また、阪急百貨店は10月22~23日に、スポーツ用品のアディダス・ジャパンのスタッフを招き、走り方やシューズの選び方をしっかり学べるクリニックを開催。走り方で足裏のクセなどをチェックし、おすすめのシューズを提案するほか、大阪マラソン前日(10月29日)には、ケニアの五輪メダリスト「エリック・ワイナイナ トークショー」を開き、マラソン前日の過ごし方や大会当日の秘策を市民ランナーに伝授。翌日に控えた大阪マラソンを盛り上げる。

   一方、大丸心斎橋店は10月19~30日に大阪マラソンの特売場を設けることにした。

来年3月まで、毎週どこかで開かれている

   大阪マラソンは、約3万人のランナーが府庁前をスタートし大阪城や難波、いちょう並木の御堂筋に通天閣など大阪の街を走りぬける。ゴールのあるベイエリアのインテックス大阪では、10月28日から「大阪マラソン EXPO2011」が開かれ、スポーツメーカーなどが出展するイベントブースや展示即売会、府内の自治体が出展する観光ブースに大阪の食を紹介する「大阪マラソン うまいもん市場」などが立ち並び、大阪の魅力を発信する。

   11月20日に開催される「神戸マラソン」も、今年が第1回。三宮の神戸市役所前をスタートして南京町や須磨浦公園、明石海峡大橋付近を折り返す。海岸線が多く、「眺めのよさでは日本有数のマラソンコース」との呼び声は高い。ポートピアホテルは、神戸マラソンの前日の宿泊予約がほぼ満杯という。

   12月11日の「奈良マラソン2011」は、鴻之池陸上競技場から平城京、東大寺を眺めて天理教本部を折り返す。今年はアトランタ、バルセロナの2退会連続の五輪メダリスト、有森裕子さんが参加する。

   関西では、大阪・淀川市民マラソン(11月6日)や平城京新春マラソン(12年1月8日)、びわ湖レイクサイドマラソン(同2月26日)など大小さまざまなマラソン大会が、12年3月11日の京都マラソンまで、毎週どこかで開かれているような状況にある。