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高校生同士でセックスすると退学? 沖縄県立高生退学処分でネットは大騒ぎ

   沖縄県では高校生同士で性行為をすると退学になるらしい、などとネットで騒ぎになっている。きっかけは、県立高校の生徒が性行為をしたとして退学処分になり、訴訟になっているという新聞記事だ。事実関係は今一つはっきりしないが、「何で退学になるんだ?」「沖縄の校則は特別なのだろう」といった高校に対する批判が出ている。

   沖縄タイムスなどによれば、性行為をしたとして今年退学になった生徒が、退学処分は校長の裁量権の乱用であり違法だとし、2011年12月5日までに那覇地裁に県を相手に訴訟を起こした。

教員の厳しい追及で虚偽の証言をしてしまった?

   性行為を複数回していることを疑った生徒指導教諭らが、高校生を何度も呼び出して行為の有無を尋ねた。教諭の追及を早く終わらせたい生徒は認めたため、高校はこの生徒を退学処分にした。しかし、性行為は実際には行われておらず、相手とされる生徒も行為自体を否定しているという。

   原告側は虚偽の供述をさせないような教育的配慮に欠け、結局事実誤認につながったとしている。仮に、性行為があったとしても退学処分は重すぎ、元生徒の精神的損害は甚大だ、などと訴状には書かれているという。

   この記事を受けて、ネットでは、

「沖縄の校則には特別なものがあるようだ」

などと騒然となった。

   また、

「証言だけで追い詰めて追い出したとすれば酷い話しだ」
「教師には取り調べをする権限はそもそも無い」

などといった高校批判も多く出ている。

「男女交際だけで退学になることはない」と県教委

   訴えられた沖縄県の教育委員会はJ-CASTニュースに対し、裁判を控えているため詳しい話はできないとした上で、新聞記事については、沖縄県の高校生が性行為をすれば退学処分になるなどと誤解されてもしかたのない内容だ、と説明した。ただし、男女交際だけで退学になることはないという。

   沖縄県の高校では一般的に、生徒同士が恋愛して性的関係にあることが分かっても、処罰の対象にならず、教育的配慮からアドバイスや、人生設計などの相談にも乗っているという。今回訴訟を起こした元生徒と学校の関係については

「裁判の中で明らかになると思います」

とだけ話している。