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厳冬下に40キロ市民の列 金総書記国葬行われる

   北朝鮮の金正日総書記の告別式が2011年12月28日、平壌市内で行われた。1994年に行われた金日成国家主席の告別式と同様、沿道には軍人らが整列し、嗚咽しながら葬列を見送った。霊柩車の横には、金正恩氏とみられる男性も姿を見せた。

   告別式は14時ごろから始まった。当初は午前10時からとされており、雪のため延期された可能性もある。

黒いリムジンの上に巨大な肖像画

錦繍山記念宮殿をスタートした金正日総書記の葬列。棺を載せた車両の手前に立つ男性が金正恩氏とみられる(朝鮮中央テレビより)
錦繍山記念宮殿をスタートした金正日総書記の葬列。棺を載せた車両の手前に立つ男性が金正恩氏とみられる(朝鮮中央テレビより)

   朝鮮中央テレビの実況放送によると、葬列は遺体が安置されていた錦繍山(クムスサン)記念宮殿をスタート。パトカーが先導し、金総書記の巨大な肖像画を屋根に載せた黒いリムジン、「金正恩」の名前が入った花輪を屋根に乗せた車、金正日総書記の棺を乗せた車などが続いた。棺を乗せた車の脇には、3男の金正恩氏や、後見人とされる張成沢氏とみられる男性が寄り添って歩く姿が確認できた。

「空も山も、血の雨を流している」

   この日の平壌の天気は雪。予報によると、平壌の最高気温は4度で、最低気温はマイナス4度。中継に映し出された女性軍人は、

「空も泣かずにいられないだろう。空も山も、血の雨を流している」

などと話していた。朝鮮中央通信によると、極寒模様の中、平壌市民は約40キロにわたって葬列を見送った。